深海魚はオイシイ?! 深海魚に脂が多い理由 

脂がのってうまい?深海魚を考える

魚に脂が多くなる理由はナゼでしょうか?

「こちら」で冬に脂がのる理由を紹介したけれど、深海魚も考え方の基本は一緒なので、気になる人は読んでから進んでくださいね。

脂がのっている深海魚は?

餌が少ない深海の魚が生き残るには、①餓死しない(脂を蓄える)のと、②省エネ(エネルギーの消費を抑える)が重要です。

①餓死しない

身に脂を蓄えたり、肝臓の脂を大きくすることがイメージできますね。

②は海底ではアンコウのように待ち伏せて動かない場合がわかりやすいでしょうか。

動かすのは疑似餌だけ。口を閉じるだけで餌を食べる。ラクチン?

海底ではない場合は、浮かず沈まずそれなりの深さに浮かぶことが省エネにはなります。

省エネのために使われるのがウキブクロであったり、体内の脂で、これらによって浮力が保たれてちょうどいい場所に留まることができるのです。

このようなことから深海魚は脂がのってうまい!という傾向があります。

アンコウは身ではなく肝に脂を貯めるので、あん肝が美味しいですよね。

美味しくない??深海魚

ダイオウイカ等の大型の深海性のイカはアンモニアで浮力を調整します。

そのため、ちょっとエグミがある場合も。

アメリカオオアカイカも少しエグミがあるけれど、味付けを工夫したりすることで美味しく食べる事ができます。

注意すべき深海魚

バラムツ、アブラソコムツのように、人間の体内では消化できない脂(ワックスエステル)で浮力を保つ魚もいます。詳しくは「こちら」

これは日本国内では食品衛生法上流通しないようになっており、漁業者や市場がチェックしているので安心ですが、自分で釣ることもあるでしょうし、海外では食べられている場合もあります。

海外の日本料理屋で「シロマグロ」として売られていました。

何人かで興味本位で刺身を1切れずつ食べた事がありますが、「味」は美味しかったです。お腹も問題なしでしたが、食べすぎると消化できないので要注意です。

そんな魚もいるのかということを覚えておいていただければ。

それにしても・・・生き残るための戦略のはずが、人間に狙われてしまう結果となったノドグロたちが・・・少しかわいそうな気になってしまったかも??

深海魚の体のヒミツ

「こちら」で深海魚の特徴をご紹介。

省エネのヒミツや、生き残る工夫が沢山あるんですよ。

 

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