海獣を見つけたい! あなたの家の近くにいる海獣を調べよう!

海獣とは?

怪獣は映画などでしか見つけることができませんが、海獣は海の哺乳類の事。

アザラシ、アシカ、セイウチ、トド、イルカ、クジラ・・・・ですね。

海に行けば、アシカが泳いでいるのを見ることもありますが(ペルーの海岸にて)・・ちょっと特殊。

普通は水族館に足を延ばせば見ることができます。

セイウチとトドの違いは??即答できなくても仕方がない!でも、種がわからないと守りたくても守れません。

生物に興味が無いと守りたいと思う人も増えにくい。

そのため研究機関でもある水族館は展示しながら教育の場として海の豊かさを守ろうとしているのです。

イルカ、クジラも哺乳類!

陸から海に戻ったので、タイなどとは違う縦方向の尻尾の振り方で泳いでいます。

もちろんシャチも哺乳類!

このヌメッとした感じ、歯がゾロゾロッとそろっているあたりは怪獣と呼んでもよさそうな海獣です。イワシ10匹をペロリ。このイワシは太陽の光とミネラルから大きくなり、海獣たちもその魚を食べて大きくなる・・・。すごい!

2013年初夏。北海道羅臼では春先~初夏に観察できる事も。

海ではどんなところにいるの?

人が海獣を見る機会はナカナカありません。

そのため、ストランディングすると人の目に触れやすくなります。

珍しい!と思うのは研究者も一緒。滅多に取れない研究材料として調査に行ったりします。

その結果は論文で発表されたりしますが、その一つがどこにストランディングしたかがわかる情報!

国立科学博物館の「海生哺乳類情報データベース」「ストランディングマップ」では皆さんの近くの海で見つかった海獣達を調べることができます。

日本の海をチェック!

マップの検索で「和名」に「シャチ」と入れると、沖縄から北海道まで34件発見されていることがわかります。

地図を見ながら東京湾を見てみると、東京湾のイルカ・クジラは25種類!

スナメリ、マイルカ、カマイルカ、スジイルカ、バンドウイルカ、ミナミバンドウイルカ、イシイルカ、セミイルカ、マダライルカ、ハナゴンドウ、コビレゴンドウ、シャチ、ナガスクジラ、ザトウクジラ、ハッブスオウギクジラ、コククジラ、ニタリクジラ、イワシクジラ、ミンククジラ、ツチクジラ、マッコウクジラ、コマッコウ、オガワコマッコウ、イチョウハクジラ、ツノシマクジラ!

これ全部江戸前のクジラ類か。すごいなぁ・・・。たった10分で調べられるなんて便利!ですが、実際は一匹ずつ種類を確認して長さを測って記録して・・・と、ものすごい時間がかかっています。

このようなデータを増やすことで、東京湾にスナメリは結構多いんじゃないかな?等、より正確なことがわかってきます。

だから、一頭調査したらそれでおしまい!とはならないんですね。年によっても違ってくるので、積み重ねが大事なのです。

ストランディングとは?

stranding≒座礁・漂着・取り残される・立往生という意味です。自力で動けない!という感じですが、広い意味では目撃例も含まれます。

生きものはいつかは死ぬので、弱って海の生き物が打ち上げられたり、元気だけれど浅瀬に迷い込んで潮が引いて取り残されたり・・・。

自然界では死んでしまっても時間と共に土(海)に還りますが、人が住んでいる場所の近くで大きな生き物が死んでしまうと、腐敗が始まり匂いの問題や、サメやヒグマがそこに集まってヒトにとっては危険だったり・・・ということになってしまいます。

クジラは食べていい?

豊かな日本の海ではクジラが獲れます。

クジラを含む海獣達が育つ源は植物プランクトン。

減らないように上手に獲れば、太陽が無くならない限り永久に食べることができるエコな資源です。

ただし!しっかりと種類を分けて考えて、増えている種類に限ります!

「こちら」のくじらぬりえで楽しみながらチョット勉強して、エコなクジラを食べてみてくださいね。

« »



この記事をシェアする
タイトルとURLをコピー