生ワカメをシャブシャブで食べたい! 砂や虫をどうやって洗う?
生ワカメとは?
ゆでる前のワカメは茶色。生ワカメ、原藻(げんそう)などと呼ばれます。
海底から生えている海藻で太陽の光を浴びながら葉っぱのように広がる形のワカメ。
海が荒れれば海底の砂がワカメの上に乗ったり、小さな貝がワカメの上に住み着く場合もあります。
海の中の様々な生き物が必死につかまっている場合もあります。
その状態で茹でて食べたら・・・貝は硬いので歯にガリッと、砂はジャリッとするでしょう。
歯が欠けたり、ジャリッと嫌な気持ちにならないためにどうすればいいのか。
旬のワカメを上手に下処理して楽しむ方法を紹介します!
生ワカメの下処理・洗い方
①目立つワカメ以外の海藻、貝、カニ等を取る。(そのまま飼育してもいい!)
②水の中で広げて触りながら水の中で洗います。
③気になる汚れは指でこすりあらい。
④水の底を触って、ジャリッとする場合は砂が残っています。
水を変えてジャリッとしなくなるまで(気が済むまで)洗います。獲られた海域によって状況は違います。
⑤ゆでる。色が変わる瞬間は、とても美しく旬を感じられるので見逃さない!
※よく洗って食べやすい大きさにしてシャブシャブも楽しいです。量が多かったので、ゆでた後にもう一度広げて砂を確認したいのでドサッと入れています。
⑥冷水で泳がせて最後にもう一度洗う(シャブシャブの場合はスキップ!)
⑦食べる ポン酢でシャブシャブは、シャキッと食感が美味しい。
※砂を気づかずに料理をしてしまうと、「こちら」のように給食で提供中止等になってしまいます。
乾燥ワカメも混ぜる前に一度水戻しして砂が無いかチェックしましょう。
保存方法 冷凍がおススメ!
大量のワカメを一度に食べるのは大変。食感を楽しむ分は直ぐに食べて、他は冷凍がおススメです。
ゆでてから、冷やして水分を絞り、適度な大きさに切っておけば使いたい分をお味噌汁で楽しめます。
ワカメを洗ったら泥だらけ!汚い?
洗い終わった後のボールの中はこんな感じ。
茶色くて泥?と思った方、ちょっと待って。
お湯を注いでみると、正体がわかります。
はい、いかがでしょう?ゆでると緑色になりました。
泥のように見えていた茶色いのはノリの一種だったりします。
↓こんな感じで海で見れます。
ゆでて赤っぽくなっているのは・・・エビなどと同じ甲殻類の仲間であるワレカラ!
↓左がワカメにしがみついていた生きているワレカラ。右はゆでた状態。
このワレカラ達を食べて魚も美味しくなるのです。
ワカメに入っていた虫のようなワレカラは食べられるの?
はい。毒も無く、皆さんいつの間にか食べています。
ゆでると足がシャキッと伸びてカッコイイ!下の六本脚でワカメにガッチリつかまっています。
ゆでた↑この子たちをすべて食べたところ、干しエビのような感じで結構おいしい。
江戸時代は四国で食べられていたのも納得のワレカラ。
絶対食べたくない!という人は・・・海藻を一切食べないぐらいしか方法がありませんが、「ワレカラ喰わぬ上人なし」ということわざでわかるように、殺生をしないように考えて食事をする上人(えらいお坊さん)でさえ、ワレカラをいつの間にか食べてしまう。藻の中に隠れたワレカラを食べないで生活する事なんてできません。
海苔、ワカメ、昆布等にいつの間にかついているので、気にしないで食べて大丈夫です。
豊かな海の恵みだと考えて、気にせず食べちゃいましょう。※甲殻類アレルギーの人は注意が必要です。
給食で、ワカメに虫が!などと言う人がいたら、ワレカラだよ!と教えてあげてください。
もっとワレカラを知りたい人は「こちら」へ。海の中のマンションである海藻に住んでいる様子も紹介しています。
そんなこんなワカメを使って色が変わる実験が気になる人は「こちら」から!
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