腹黒いサヨリをさばく!塩焼きと刺身に!

サヨリを食べる!

群れで売られている場合が多いサヨリ。

口の上側が短く下側が長いのが特徴のサヨリ。海面表層部のエサを食べているためです。

大きいと閂(かんぬき)と呼ばれるのはこの口のため。

上、横、下から見ると、背中が黒く、横からは銀色、下から見ると透明感があるのがわかります。

海は暗く、空は明るいので、目立ちにくい!

↓表層を泳ぎ、サヨリと似ている細長いダツ?30匹ぐらい泳いでいるのを見つけられるか??

水面近くは波の模様なのかとても見分けにくい!素敵!

塩焼き用にさばく!

さばき方は・・・おしりの穴からアゴまでハサミで切るだけ。

エラと内臓を取って水で洗えば終了。

サヨリの内臓が入ってた周りが腹黒いのが見えてきます。食べても問題ないけれど、見た目が気になる人は指で少しこすると黒皮はとれます。

サヨリが腹黒い理由

腹黒いサヨリ。表層にいる夜光虫を食べた時等に腹がキラキラ光って敵に食べられないようにという、深海魚のメヒカリやノドグロたちと同じ作戦!「こちら」

だけど・・・深海と違って昼間に表層を泳いでいる時に太陽の日差しが当たると、この黒い膜が影になって目立ってしまう気も。

サヨリを食べる魚にとっては好都合。サヨリにとっては都合が悪い。

どうなってるのか疑問になったら、実験。懐中電灯で背中側から照らしてみると、真っ黒なはずの黒い膜が見えない!

なぜだ?と内臓の黒い膜をいじってみる。

黒皮の裏側は銀色!太陽の光が背中から当たっても、この銀色が中の黒い皮の色を目立たなくしているのでしょう。きっと。

この銀色、腹の皮だけではなく、シッポの方にも銀色部分が見えます。ここには血管が通っていて通常は黒っぽい。ここも明るい時に目立ちにくい様になっている様子。

さらに。刺身にする時に皮を引くと、皮の下の血が多い部分にも銀色の膜が。下の左側は銀色の膜が剥がれた状態。これはイワシなどでもキレイに皮を取れるかどうかではがれてしまう部分ですね。

サヨリの身は透明に近いので、影にならないように、これでもかと黒っぽい色をガードしていることがわかります。

透明に近い状態で泳ぐイカの肝臓も中の茶色が見えないように銀色っぽくなっているのと同じですね。

イヤー楽しかった!と、アルミホイルの上で、塩焼きに。サヨリヤドリムシ(エラに7-8割寄生している:エビに近い味で美味しい)を添えて焼いて食べちゃいます。寄生虫に会いたい人は、サヨリはオススメ。

血合いの銀色は焼いた後でもわかります。工夫して生きているんだなぁ。

サヨリで刺身!

サヨリの身は透明で透かして見る事ができます。

寄生虫で怖いのはアニサキス。カツオのような赤身では透かせないので見えないけれど、サヨリは透かして見る事が簡単な魚なので、チャレンジしてみてもいいでしょう。

 

他の魚のさばき方等は「こちら」から!

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