アイゴをさばく! 毒のトゲさえ切れば後は簡単!

毒のトゲさえ取れば後は簡単!アイゴの下処理

地味な色合いでトゲがある不人気なアイゴ。

↑生きている時はシブイまだら模様で素敵です。

↓釣って冷やして3時間後に見ると、まだら模様がホボ消えて市場で見かける色合いになりました。

お店で見ると↓こんな感じです。ツルンとしていますがトゲが隠れています。

ケガをしないためにまずはトゲを確認します。

毒にやられないように、慎重に開きながらキッチンバサミで切ります。

でもハサミでトゲが無くなったら・・・あとは簡単。

おなかを切って卵がゴロリ。ゼンマイ(腸)も出てきました。

ここで水洗いすれば後は簡単。タイなどとさばき方は一緒です。

未利用魚の代名詞?アイゴ

通は知っている魚で(千葉県浦安「泉銀」にて)、市場でも見かけます。

アイゴは臭い?

人それぞれの好みですが、海草類を多く食べる魚は独特の磯の香りがします。

貝も海草を食べているので潮の香りが強く、苦手な人がいますが、アイゴも同様。

貝好きは全く気にならないどころか、お好みになる人も。

おろすときれいなモンでしょ?

そして、鉄腕ダッシュで紹介していたのはレモンをかけて食べる事。

牡蠣やシャコガイ同様、レモンで食べると相性バッチリ!さわやかです。

ニンニク醤油でも美味しいですよ。

もちろん、貝が好きな人はそのままがおススメです。

残さず食べる!

魚は500g弱、そのうち卵はゴロリと230g!これを捨てちゃあもったいない。

塩を振って焼き、おつまみに。

冷凍しておいて、凍ったままひと口大に切って焼くと10分でツマミができて便利です。

エラを取ってアラはスープに。ショウガなどを使わずに美味しいスープができました。

アイゴのゼンマイ

トゲを取って刺身で食べる前に構造を見るためにパシャリ。

下の橙色が卵。グルグル渦を巻いているのがゼンマイです。

草食のアイゴは牛などと同様に消化管も長くてグルグル巻いていて、山菜のゼンマイのように見えるのでそう呼ばれています。内臓脂肪がゼンマイの周囲についているのがわかります。

これが好きで煮付けて食べる人もいます。好き好きあると思いますが、卵に限らずチャレンジしてみてくださいね。

アイゴ 名前の由来

ウサギのようなかわいい顔をしているためラビットフィッシュとも呼ばれるアイゴ。

トゲがあるため、アイヌ語で「アイ≒トゲ」、「ゴ≒魚」でアイゴという名前です。

地域によっては高級魚ですが、毒のあるトゲのせいで厄介者として未利用魚と呼ばれることもあります。

日本全国の岩礁地帯を泳いで藻類を食べて育ちます。そのため磯焼けの原因とも言われてしまいます。

ニザダイ(サンノジ)も同様に磯焼けの原因・臭みがあると言われていたり。

こちらはカッコよくて青い色が美しいので手が伸びやすいかも??さばきたい方は「こちら」

食べて磯焼け対策!アイゴを食べると環境に優しい?

毒のトゲ≒危ない!と思わずに、毒を持って身を守るほどうまい魚!と考えてください。

コツを掴んで、アイゴを楽しむと、磯焼け対策にもなります!

あなたが食べた分、海の磯焼けを守れる・・・カモ!

 

他の魚介類の保存方法は「こちら」で。

色々な魚介類のさばくコツは「こちら」で。

家庭での調理は誰も見てません。ラクチンに考えて美味しい魚を食べてくださいね。

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