軽石を食べた魚 食べていい? 軽石の影響や被害

軽石の原因

2021年9月頃に小笠原諸島の海底火山の噴火で噴出した軽石が、潮や風の流れで10月に沖縄や奄美大島に漂着し、11月に入って神奈川、伊豆諸島など関東地方にも到達しています。

奄美大島の浜に打ち寄せられていた軽石

軽石、最後はどうなる?

時間がかかりますが、最終的にはぶつかり合い、砕けて小さくなります。

そして・・・中に含まれる空気がなくなり沈み、砂になり海底に沈みますが、それまでは海を漂い続けます。

魚介類や漁業への影響は?

・船が海に出れない。魚が獲れない。

海水を使って船のエンジンを冷やすため、詰まるので船が動かせない場合があります。

そこまで硬くはないので、一個二個だと大丈夫かもしれませんが、量が多いと詰まってしまいます。

・養殖魚が餌と間違えて食べてしまい、死んでしまう。

養殖魚の餌と浮き方が似ているので間違って食べてしまう事も。

・モズクなどを収穫できない。

軽石が入ると、食べた時に歯が欠けたりするかもしれないので収穫できません。

潮の流れや風の影響で、一晩で軽石が流される例もあるようですが、ナカナカ厄介です。

軽石を食べた魚は食べていい?

ヒラメなどは、いつも海底で砂にまみれて生きています。ヒラメやカレイがエラに砂が詰まったり砂を食べてしまう事はホボないですが、海の表面で餌を探しているタイプの魚は間違って食べてしまう事があるでしょう。つまり・・・深海魚(特徴は「こちら」!)は大丈夫でしょう。

心配な場合は、エラや内臓に軽石がある事を考えてエラや内臓を取って食べれば安心です。

身に埋まるわけではないので、塩焼きやお刺身は大丈夫です。

人や魚が食べたとしても、ガリッと気づけばペッと吐き出すし、飲み込んでしまっても、そのうちお尻からプリっと出てきます。

マイクロプラスチックを食べているかもしれない魚を食べていいか??「こちら」と同じ考え方で、そこまで心配しすぎる事はありません。

口の中でジャリっとすることに備えて、思いっきり噛まないことぐらいでしょうか。

困っている地域の魚も積極的に食べて応援してくださいね。

沖縄直送の天然魚と軽石。内臓を取って食べれば大丈夫!

ホントに大丈夫??軽石に有害有害物質は?

たまたま浮くので目立ってニュースになっていますが、ハワイの溶岩は海に流れ出ていますが、そのあたりで獲られた魚は問題になっていません。

鹿児島の桜島では畑にも火山灰が降りますが、美味しいポンカンが有名です。たまに箱の底に灰が入っていたりして、産地直送感があって嬉しいですよね。

桜島の周りの錦江湾ではタイやブリ、カンパチが養殖されていますが、今までに影響があったと聞きませんよね。

場所や形状が違うけれども、同じことです。

そのため、「物理的な安全性(食べて歯が折れた!)」と「科学的な安全性(噴火したものに含まれる化学成分)」の両側から考えて、今までに起きているコトと一緒に考えれば、魚を食べても大丈夫!だとわかっていただけると思います。

海底火山。悪い事ばかり?

ポツンと島があると、日本の海が広くなります(ナント北海道の広さより広い海が日本のモノに!)。

自然相手の事なので、悪い事ばかりだけではないので、そんなことも考えながら海や魚について考えてみてください。

軽石を食べて死んでしまう海の生物がカワイソウ!

左足が無い海亀が弱っており、死んだ後に体内から軽石が見つかったり、マンタのフンから軽石が出てきたニュースも聞きます。

魚は砂をペッと吐き出しやすいのですが、クラゲを丸飲みする海亀や、プランクトンを水ごと飲みこむマンタにとっては軽石は厄介です。そのうちクジラも同じように話題になるかもしれませんが、くじらは大きいのでプリっとお尻から出してしまうかもしれませんし、マッコウクジラのように深海で餌を食べる種類は、軽石を餌と間違えて食べる事は無いでしょう。

一次的な自然の事とはいえ、軽石で死んでしまう生き物がいるのは、かわいそうですよね。

でも、最終的にその死体も他の生き物のエネルギーになって他の生き物として生き返ります。

そんな命の事を考えながら、食卓にくる魚や食べ物は選ばれしタベモノなのだと考えて残さないで食べて欲しいです!

魚が育つためのエネルギーについては「こちら」からどうぞ。

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