ウミガメって何を食べるの? カメノテなら食べていい?
ウミガメを見たい!一緒に遊びたい!泳ぎたい!
南の島でウミガメと泳ぎたい!
背中に乗って浦島太郎ごっこをしたい!そんな事を考えたことがある人は多いのではないでしょうか?
ウミガメを見るには、海をボーっと見てみましょう。ウミガメは肺呼吸なので息をするために頭を出します。
なのでウミガメを発見することができます。
他にも・・・水が澄んでいて光が差せば、ウミガメが泳いでいるのを見ることもできます。
アオウミガメ発見!
三宅島で船を待っている時に岸壁の下で、アオウミガメが泳いでいました。
小魚もチョロチョロ泳ぐ中、首を伸ばして岩の表面をつついている感じ。
これ、海藻を食べているんです。実は、アオウミガメはトコロテン(心太)の原料であるテングサ(天草)も食べてしまうので、天草を取りたい漁師さんからすると邪魔者!コラ!な存在でもあります。
二酸化炭素を固定する藻場は世界的にも注目され始めていますが、テングサ等の藻場を守るためにはウミガメの食害を防ぎながら、陸からの栄養供給も必要だという報告もあります「こちら」から。
でも海藻ってヘルシーなイメージだけど栄養あるのかな??などと考えながら、一心不乱に食べている様子を見ながらカワイイネと思いつつ周りを見ると、大きなアオウミガメも一緒に食べていて、見える範囲で6匹のウミガメが食べていました。
結構な波の強さで、人が同じ場所で泳いでいたら岩にガリガリとぶつかって怪我しそうです。
落ちないように気をつけながら観察しました。皆さんも落ちないようにね!
ウミガメの大好物は?何を食べている?
お腹がすけば食べられるものを食べるので・・・ここでは主な食べ物を紹介。
食べ物が違うと栄養も異なるので、増えるスピードも違うでしょうね。
そうなると当然、守るための方法も変わってきます。
アカウミガメ:雑食で、クラゲ、イカ、貝などを食べています。
↓サメの卵、カニなども!
アオウミガメ:植物食で海藻を主に食べています。↓
タイマイ :カイメン(海綿)を食べます。説明が難しいけれどスポンジ!みたいな生き物です。
オサガメ :主にクラゲ!
クラゲを食べる種類は、似ているビニール袋を食べてしまう等の問題もあります。みんなはゴミをポイ捨てしちゃだめですよ。
砂浜で発見!これがウミガメの口だ!
アオウミガメの小さい子で、上あご側かな?と思いますが・・・・
アゴの骨の上にこのようにクチバシがあるのです。
ちょっとギザギザしているのがわかりますか? 岩から海藻を収穫しやすい感じ。
浜を歩くとこんなものに出会える場合が。
よいこのみんなには、ゴミとかではなくて、このような素敵なモノと出会ってほしいんだけどね。
このカメは死んじゃったの?ちょっとかわいそう!と思った人はウミガメガ海の中で死んでいた様子も紹介している「こちら」から栄養が自然の中でグルグル回る事も知って欲しい。
サメに食べられる場合もあって、甲羅に噛み傷があっても、たくましく生きている場合もあるようです。
ウミガメをどうやって守るの?
・食べる場合
島で、お肉が手に入りにくい場合など、世界的にウミガメは食用として食べられてきた経緯があります。
そんな場合、例えば日本でウミガメをとっている地域では、一年間に何匹まで!と決めて減りすぎないようにしています。
・間違って捕まえてしまった場合
人が生きるために生き物を食べるのは必要です。その時に捕まえてしまう場合も。
網でエビを取るときにウミガメも一緒に捕まえてしまう場合もあるので、例えばアメリカではエビを取るときにウミガメが脱出できる網で獲っていないとエビを買いません!などの決まりがあります。
まぐろの延縄漁などでは、ウミガメがパクっと引っかかってしまっても逃がしやすいように針の形を工夫していたりします。ごめんね!でも逃がすから許して!っていう感じ。
↓印刷できるマグロぬりえは「こちら」から!
ウミガメを守る時にどう考えればいいの?
アオウミガメのように増えている種類もいれば、オサガメのように少なくて心配な種類も。
産む場所や卵の数、住む場所や食べるモノも違うので、種類ごとに守る方法を考えなきゃダメかな?ということはわかると思います。
これは、サメやクジラ、そしてもちろん魚でも同じで、「ウミガメ」とか「サカナ」で考えるのではなく、種類で考える必要があります。それが海の資源を上手に使うための大事なポイントです。
そして・・・ウミガメ可哀そう!と思っている人、ミシシッピーアカミミガメとか・・・スッポンも同じカメですが・・・どうでしょう?かわいそうって思います?
イメージや姿だけではなく差別なく「イキモノ」として考えてみること、それこそが「データを基に研究する」という大事なコトなのです。
こんなにすごい赤ちゃんウミガメ!
生き残るために、生まれてすぐにざっくり3回、方向感覚を変えます。
①生まれてすぐ、「明るい方向」に歩きます。
⇒鳥などに食われないように、夜に孵化して、陸よりも明るい海に向かいます(月の反射や空の広さなどで陸より明るい)。
②海に入り、「波に直角」に泳ぎます。
⇒波にもみくちゃにされる時間はなるべく短く!疲れる前に早く波のない沖に行きたいんじゃ!
③沖に出ると「地磁気を感じて」海を泳ぐ!
⇒沖に出ると頼りになるのは自分の方向感覚。地球の磁気で方向を感じています。
カメノテを食べよう!
ウミガメはナカナカ食べられないけれど・・・カメノテはどんどん食べていい!
↓カメノテってこんな感じ。
気持ち悪いっ!て見た目で差別しない事!カワイイウミガメの手なら可愛いハズでしょ?
そしてウミガメの手に似ているカメノテは、エビのようなおいしさなのです。
エビと同じ甲殻類!と考えれば間違いなく可愛く見えてきます。
さぁ、カメノテに興味が湧いてきたら、カメノテって何?をこちら」からどうぞ!