マグロの刺し身の黒い点 食べても大丈夫??
マグロの刺し身の黒点
豊洲市場の仲卸さんで購入した、スジが多めのシッポ付近のぶつ切り。
筋が多い噛み応えがあり、脂分も楽しめるので、私の大好物です。
中央右側の白い筋の中に黒い点が見えます。
寄生虫?内出血?等のネット情報もありますが誤りです。
シッポの断面やカマを見慣れた人にとっては、「どのマグロにもある体組織の黒い点」という感覚なので、気にせずにぶつ切りの刺身として提供している場合が多い印象です(スーパーだと、勘違いからのクレームになりがちなので、しっかりとられている事が多いかな?)。
プロ中のプロである仲卸さんが一体のマグロから切り出したぶつ切りを買った私は・・・全く気にせずに食べていました。
赤身と中トロの境目がキレイ!と撮影した一枚。左のスジ内に黒い点が見えます。
寄生虫や内出血であれば、個体によって、黒い点があったりなかったりのハズですが、だいたい同じスジに近い場所に黒い点があります。
では、様々なマグロで見られる黒い点の例を紹介しましょう。
マグロのカマの黒い点
ミナミマグロのカマ。右側のカマトロとの境目の筋付近が黒い点があります。
クロマグロカマ。生鮮品が大漁で1000円というひどい値段。
左のハラビレ付近の境目、中央右側のカマトロ近くは上のミナミマグロと同じ部位ですね。
右側の赤黒っぽい部分は血管などですね。
マグロの尾付近の黒い点
市場では、マグロのシッポが切られて、その断面であぶらのノリを見ます。
タイセイヨウクロマグロ、写真の上下に黒い点があります。このあたりは血合いが終了する付近です。
最初に紹介した噛み応えのある筋の部分はまさにこの辺。
メバチマグロ腹骨付近
BBQ用のブロック。
一番右の骨の近くに黒い点々が見えます。ノドグロ、メヒカリ、アジなども腹の膜は黒いですね。取る必要はないので、塩を振って焼いて食べました(「チクワの中の黒い点」も参考に)
食べてもいいの?
見た目は慣れないかもしれませんが、普通にマグロの体内にあるものなので、食べても全く問題ありません。周りが刺身で食べられる鮮度であれば、全く問題ありません。
舌が喜ぶミナミマグロのぶつ切り、お試しあれ!
ちなみに・・・黒い点では無い場合は食べて大丈夫??
内出血だとしても、見た目は悪くても食べても問題ありません。黒色ではなく赤い色が混ざるのが特徴で、漁獲時にぶつかる等でアジなどでも見られる事があります。
カツオの一本釣りは、宙を舞ってクッションの上に落ちますが、当たり所が悪いと一本釣りの鰹でも内出血や身割れがあります。
↓養殖タイセイヨウクロマグロでも。右側の黒い皮は海との境界線。右側のスジ付近に内出血がポツポツ見られます。
まき網のマグロは内出血が多い!等の話もありますが、地中海産養殖でも、大なり小なり内出血はあります。大きいマグロは自重で少し当たるだけでも内出血する事があります。
見た目は悪いけれど、体の中を流れている血なので鮮度が悪いわけではありません。
食べても大丈夫です。
寄生虫でも、冷凍されていれば衛生面では全く問題ありません。ちょっと不気味かなと感じる方は、ついている部分を削り取って食べたり煮付けにして食べてしまったり、です。より詳しく寄生虫は「こちら」











