妊婦さんへの情報

妊娠中は、エネルギーやたんぱく質、各種栄養素がいつもより多く必要になります。

特に、魚の油の事を知ってください!

同じ油でも、エネルギーになる油と、脳を動かす油は役割が違います。

■魚油 (DHA・EPA)

DHA・EPAは人の体内でほとんど作ることのできない油(必須脂肪酸)です。

お肉には含まれず、魚特有の油です。特に青魚に多く含まれ、DHAは胎児の脳や神経の発達を助け、EPAは血液や血管の健康維持(血液サラサラ等と言われますね)に役立つ重要な栄養素です。

上:常温のラード(固まっている油) 下:DHA(常温で液体)

お肉だけでなく魚も食べて、両方摂るように心がけてください。

 

バランスの良い食事を摂るために、このページでは魚に含まれる栄養素「たんぱく質」、「DHA・EPA」、「カルシウムビタミンD」、気になる人のために少しだけ注意が必要な「水銀」や「放射能」について紹介します。

魚を食べると「いい面」と「悪いかもしれない面」両方の知識を知って、あなたと赤ちゃんの健康のために、どうすればいいか判断していただく材料になればと思います。「何となく怖い!」で避けるのはもったいないです!

また、このホームページには簡単に作れるお魚のレシピ集もありますので、普段の食生活にお役立てください。

■たんぱく質

魚には良質なたんぱく質が豊富に含まれています。

たんぱく質は体を形成する主成分で

、胎児の血液や筋肉をつくるためにも重要です。

成人女性は50g/日が推奨量となっていますが、妊娠中はいつもより多く必要となり、妊娠初期は+0g、妊娠中期では+10g、妊娠後期では+25gが必要なので、いつもより食べましょう!

いろいろな食べ物を選ぶと飽きずに食べ

ることができます。下の写真は全部魚から作られています。

■カルシウムとビタミンD

カルシウムも水産物に含まれる栄養素で骨の発達に重要ですが、体内に摂取・吸収するためにはビタミンDの働きが大切です。ビタミンDは太陽光線を浴びることで体内に生成されるので、散歩や子供たちの公園遊びなども知らず知らず役に立っています。また日本人の食品からのビタミンD摂取の7割以上は水産物から摂っているという報告もあり、水産物からはカルシウムとビタミンDの両方が摂取できることになります。

キビナゴのゴマフライ(ととけんレシピ集にあります)

 

○おススメはサバの水煮缶!

水煮缶は骨も柔らかく食べられます(カルシウム!)

お肉はタンパク質です。

上に浮いた油は100%魚由来!サプリでDHAを買う人もいることを考えて、飲む人もいます。

飲むのに抵抗がある場合は料理に使ったりうどんにかけたり。ラクチンなのもいいですね。

■水銀

妊婦さんが魚を食べる時の注意点で「水銀」があります。

一週間に一回程度ならどの魚でも大丈夫ですが、大きな魚は小さな魚を食べているので水銀が多めに含まれることがあります。値段が高い魚種も多いので、頻繁に食べる人はまずいないと思いますが・・・

ユメカサゴ、

クロムツ、ミナミマグロ、ヨシキリザメ、クロマグロ(本マグロ)、メバチマグロ、メカジキ、マッコウクジラ、マカジキ、キダイ、キンメダイ、などは、毎日など食べないようにしましょう。

気になる方は、厚生労働省が健康と安全のために出している資料をご確認ください。

魚を食べるメリットの方が大きいですよ!と、栄養大学の先生が説明しているのは下記30ページをご覧ください。前半では魚を食べてアトピー予防と軽減の話も書かれています。

妊婦が水産物を摂取する重要性について 一般社団法人農林水産奨励会

■放射能

福島県沖の水産物は「常磐物(じょうばんもの)」と言われ、黒潮と親潮がぶつかるいい漁場で美味しい魚が多く漁獲されています。

東日本大震災の原発事故後福島県の漁業者は少しずつ漁業を再開し、漁獲物は全て放射能物質のモニタリング検査を行っています。東日本大震災から10年が経ちますが、放射性物質の検査が行われたものしか販売されていません。川の魚は一部一般食品の基準値(100Bq(ベクレル)/kg)を超える検体数がありますが出荷されていません。「常磐物」を見かけたときは、食べて応援をしてもらえると復興の手助けになります。

<参考>

水産物と放射能

その他、心配な点や知りたい事があればこちらから質問をお願いします。匿名で大丈夫です。

 

ところで、これは10か月の男の子に食べさせたサンマです。

お肉と違って魚は口の中でほぐれやすいので、骨の位置さえわかれば、離乳食後期から食べさせる事ができます。アジの背中やサンマの背中部分は柔らかくて骨がわかりやすいので食べさせるのにもお勧めです。体にもいいお魚を食べてください!

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