アサリの貝が変形している!食べて大丈夫?
アサリの貝殻の形が変!異常?奇形?
貝殻にはアサリが生きてきた歴史が刻まれています。
大体何歳かわかることは「こちら」で説明しましたね。
年輪(日輪)以外にも、あれれ?と思うほどの個性的な形のあさりに出会うこともあります。
真ん中は、スライムのようなウルトラマンのような形がかわいいアサリ。
右は貝殻に隙間ができていたり、紆余曲折あった感じの不思議な形のアサリです。
身は食べても問題なしで美味しいのですが・・・ついついこんな子たちを標本にしたくなってしまいます。
と同時に、なぜそんな形になってしまったのか・・・理由が気になります。
真珠はそもそも貝殻と同じ成分で、体の中に入った異物を包むことを考えると、貝殻の形が少し変わったところで別に珍しくもなんともないと言われてしまうと身も蓋も殻もないですが・・・。
形が変な理由
貝は外套膜(身の部分)を広げながら貝殻を作っていきます。
平和にホノボノと育った場合は、よく見るパターンのアサリの形です。
無事にこの大きさまで大きくなったのでしょう。
一方で、海は魚、鳥、エイ等の敵が多く、海が荒れれば岩にガツッとぶつかる場合もあります。
他にも、人が鋤簾(ジョレン)でアサリを取るときに、小さいあさりは隙間からワザと落ちるようにしています(大きくなってから食べる工夫です)。
その時に擦れたり欠けたりする事もあります。
欠けたりした場合に、補修をしながら大きくなると、ちょっとだけ形が変わってしまう場合があるのです。
貝殻を食べるわけではないので、ヒトに影響はありません。
強いて言うなら・・・貝殻が分厚くなる分、重量で考えると食べる身の割合が少ない!ということは言えるかもしれません。
このように、形がみなれない事にはきっと何かの理由があります。
最近話題の放射能や処理水の影響じゃない??等と短絡的に考えずに、ちょっと調べてみて、食卓を楽しみましょう。
そして、個性的な形の貝、標本で集めてみてくださいね!
完全に色を残すことは難しいですが、コロンとしたカワイイ標本を作る方法は・・・「こちら」!
二枚貝の定義で変形とは
貝の専門家さんによると・・・二枚貝の定義では、成長障害輪があっても左右相称のものは正常の範囲でだそうです。
二枚の殻で密閉できない場合を変形と言います。
貝で変と言えば・・・真珠も変ですよね。
貝殻が綺麗なアコヤガイは美しい真珠になりますが、アサリなどの場合は・・・どんな色の真珠になるのか。気になった方は「こちら」へどうぞ。
このように、知っていれば何の不安もない、水産物の変形や異常は「こちら」から!