シラスウナギとは?? なぜ貴重なの?
「シラス」はイワシなど様々な種類の稚魚。シラスウナギはウナギの稚魚!
3-5㎝ぐらいのウナギの稚魚をシラスウナギと呼びます。
ウナギの産卵場所は、南のマリアナ海溝で、生まれたウナギは潮に流されて太平洋側の沿岸にたどり着きます。
ウナギは卵→仔魚(レプトセファルス)→稚魚(シラスウナギ)の順に成長しますが、他の魚が一か月程度で稚魚になるのに比較してウナギが稚魚になるまでに100-160日もかかると言われています。養殖では250日もかかり、稚魚をヒトが生産するのはすごくお金がかかって難しいので、現在は天然のシラスウナギを捕まえて養殖します。
養殖する場合のウナギの稚魚の値段は??
どれだけお金がかかるのか。ウナギを守るために試験的に研究開発が進められています。
※ウナギの稚魚を人が育てる人口種苗(ジンコウシュビョウ)の場合ですが・・・
2016年 4万円/匹
2020年 3700円/匹
2023年 1800円/匹
高い!が、ドンドンコストが下がってきていて、なんだか希望が持ててきますよね?
ただ、ウナギの稚魚は大体0.2gぐらいなので・・・1Kg900万円!
高いけれど・・・天然のシラスウナギは2023年1Kg250万円、300万円を超える場面もあったので、もうすぐ手が届きそうです。
もっと頑張って、2050年には人口種苗100%を目指し、安定的にウナギが食べれるようになってほしい!
潮の流れを利用する形の、レプトセファルス(レプトケファルス)とは?
頭(レプト)が小さい(セファルス)という意味で、体は柳の葉っぱのように広がっているのが特徴です。長い距離、潮の流れを平べったい体全体で受ける事で省エネで移動する事ができると考えられています。
薄くて透明で・・・うまく撮影ができない!透明なのも敵から身を守る工夫なのか!
動画ならどうだ??見えるかな??
ウナギは減っている?食べなければ増えるのか?
減っていると言われるウナギですが、食べなければ増えるのか?というと、実は原因はそれだけでは無さそう。
人が生きるには、衣食住が必要なように、食べるもの、住む場所も大事です。
ウナギが何を食べて大きくなるか、そのエサはあるか?ウナギが潜り込める砂利が多い川底はあるか?など、人の暮らしとも関わってくる問題もあるのです。
ウナギをこれからも食べ続けたいと思う方は「こちら」からウナギを知ってください!
知ることが、ウナギを守ることにつながります。
近い将来、養殖技術も確立して、今よりも一層安心してウナギを食べられる未来が来ます。2050年には天然の稚魚をゼロにして養殖しようという計画もあります。
それまでは、食べすぎないようにしながら料理の文化も守りたいですね。
背開き、腹開き、蒲焼き白焼き・・・わからなくなった方は「こちら」へ。
シラスウナギではないシラスが気になった方は「こちら」からどうぞ。