明治~昭和にかけて活躍した博物画家 伊藤熊太郎について

伊藤熊太郎とは?

明治~昭和に活躍した博物画家の伊藤熊太郎。

生年~没年を始め生涯は謎に包まれており子孫も不明のようです。図鑑や文献で名前が出はじめた年齢を20歳前後だとすると、昭和6-7年の「日本水産動植物圖集」を書いた年齢は80歳前後と予想されます。

氏の図は東京海洋大学図書館にも一部が保管されています。

大日本水産会作成の「日本水産動物圖集」とは?

昭和6-7年に大日本水産会が作成した「日本水産動植物圖集」には、明治から昭和初期にかけて活躍した魚類博物画家「伊藤熊太郎」氏が描いた魚の画が収められています。

原画

大日本水産会で約101枚の原画を保管しています。約50枚が魚、25枚が貝、海藻などもあります。

 

デジタル化

原画を保管するだけでは、もったいないので絵を有効活用するためにデジタル化して、おさかなぬりえの表紙に使用しました。

「おさかなぬりえ」はこちらから。

90年以上前に魚を絵にした理由は?

写真を取ればいいじゃない!と思うでしょうが、明治~昭和の写真が無い時代、図鑑は手書きされていました。

今は魚の標本は凍らせたり薬品につけて取っておけますが、当時は絵で確認するのが一般的だったのでしょう。絵で種類を確かめたり研究したと考えられます。

絵を描くときに、氷も少ない時代にどうやって鮮魚の色を記録したのか、現代では考えられないくらいの苦労があったはずです。

キラキラした部分は雲母という岩石を砕いて表現したり、色の表現も苦労があったようです。

残っている事の意味

100年近く前に、ここまで美しく魚の絵が描かれ、さらに現在まで綺麗な状態で残っている事は、先輩方の努力によるものです。

戦災等による焼失、紛失せずに現在に継承されてきた原画は、歴史的にも貴重な史料です。

これからも活用しながら大事に保管していきます。

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