流氷、氷山、氷河の違いは? しょっぱいのはどれか一つだけ!
氷河とは
氷や雪が20mぐらいの厚みになると重さによって河のように山等からゆっくりと流れます。その氷の塊を氷河と言います。元は氷や雪なので、しょっぱくないです。
場所にもよりますが、3000年以上前に降ってできていたりします。
温暖化によって氷河が溶けると海面が上昇してしまうと考えられています。
海の近くの氷河の端っこ。これが落ちると・・・氷山に!
日本でも飛騨山脈で氷河が確認されていて、一番古いと1700年前と言われています。
氷山とは
氷河が崩れたり棚氷が別れて海の中で浮いている状態です。
青くてびっくりして撮影。青い理由は「こちら」
海鳥が休んだり。
海に浮いていても元は陸地の氷なので、しょっぱくないです。
観測史上最大の大きさは2021年の「A-76」と名付けられた3880平方キロメートルの氷山で、あの埼玉県より少し大きいぐらいの面積で巨大な氷山もあります。
割れていくと小さくなり、最後は溶けますが、氷山は自重で90%は沈んでいて見えません。一部しか見えていない事を「氷山の一角」と言うのはこのためです(氷山にいるイッカククジラ、という意味ではありません)。
表面が数ミリ出ている感じの氷山。一角と言いつつ、平らな場合もあるのです。
持ち上げてみるとこんなに大きい!
有名なタイタニックの事故は氷山と衝突したのが原因なので危険性がわかりますが、船が動いていないとしても、海面の下にある氷の形は様々でヒビもあるかも。
バランスが崩れたり割れたりすると、氷山自体がゴロリと回転する可能性もあり、近づくのも危険な場合があります。
氷山を溶かしてみた!
南極大陸等の氷河からできた氷山の中の空気は・・・押し固められ圧力がかかっているので、溶かすとプチプチと弾ける音がします。
ピチピチ、プシューっと音がしています。3000年以上前の空気??
流氷とは
広い意味では海や湖、川等を流れている氷の事で、氷山を含める場合もありますが・・・・
海のプロとしては、流氷とは海面が凍った状態として説明します(流氷の天使とも呼ばれるクリオネは淡水では生きていけません)。
狭い意味の流氷は、海面が凍り流れている氷を指します。つまり、流氷は塩分は低いけどしょっぱいです。
流氷の下には植物プランクトンが付いていて、これを食べる動物プランクトンもいれば、流氷の天使と呼ばれるクリオネもいます。氷の世界でも命はつながっているのです。
そんなクリオネ、二酸化炭素を出しすぎていると海が酸性化していなくなる可能性が高いです。
「こちら」から自分たちが守れるコトを考えてみてくださいね!
氷の実験
冬はもちろん、夏でもできる氷の実験は「こちら」。
塩を入れると凍らなくなるけれど、それを使うと魚を一気に冷やすことができる??などなど、便利な技術もイロイロあるのです。
氷河や氷山が見たい!
水産業界に入れば、その地域で獲れる魚達を買いに行ったり研究したりするタイミングで見ることができるかもしれません。
そんな目的で仕事を選ぶのもアリだと思いますヨ!
同じように似ているけれど違う似たものシリーズ 他の話題は「こちら」から!