保存食:干物 水を無くすと腐りにくく、保存しやすくなる。
保存食:干物=水分を減らすと、長く保存できる!
魚は鮮度落ちが早いので、多く獲れた魚を長く保存できる方法が、昔から考えられてきました。
食べ物は「自由に動ける水」があると腐ってしまうので、水を少なくするために、天日干しで乾燥させたり、燻製やゆでることで水を追い出したり、塩や醤油に浸けることで水を魚の身から追い出しながら、塩や醤油が自由に動ける水を捕まえて、動かなくすることで保存時間を長くしてきました。
5000年前のエジプトのミイラは、今でも形が残っていますが、水分を無くして保存性を高めたから。
ハンバーガーが腐らない!という話も、水分がなくなってバイキンが増えなくなった(ただ乾燥しているだけ)だったりします。
水分が多い魚も同じように、なるべく早く乾かすことで長持ちします。
方法は色々。
↓開いて干すと速く乾きます(表面積を増やして早く乾かす)。
↑
↓小さいイワシは、そのままでも乾く!
天日干しは雨が降ると乾かないけれど、工場の中では天気が関係ないので、毎日同じ数の干物が作れます。特に、熱風をかけて乾かすスピードを速くすると、毎日同じ数の干物が作れて働く人も計画しやすい。乾かなかったから今日は休み!と言われても困っちゃう。
干物というよりは乾物のカツオブシは、カツオの身を茹でて身が引き締まって水が押し出されたあとに乾かして、最後にカビ(醤油や味噌を作る時に使う酵母)を生やすと、カビが水を吸って水がほとんど無くなって、世界一堅い食べ物のカツオブシになります。
乾かすと・・・うまみも増える!
干物は、乾かしているうちにうまみが増えるのでおいしくなるし、保存もできるので、たくさん取れてしまった時に便利です。
他にも、カラカラに乾いて長持ちする食べ物を探してみよう。
自分でも干物を作りたくなったら・・・「こちら」からアジの干物なんていかがでしょう?
あれ?乾物と干物の違いは・・・わからない人は「こちら」
鮭とばを作りたい場合は・・・「こちら」ですね!