水産業って何?

魚の栄養や健康機能性がたくさん。食中毒対策を知り、おいしく安全に魚を食べよう。

アニサキス対策にもなる便利な冷凍 解凍5分で刺身が食べられる時短料理に!

便利な冷凍をご家庭でモット!

アニサキスがチョット心配で予防したい場合、帰宅後5分で刺身が食べたい場合、魚が大量に手に入った場合等におススメの冷凍。

冷凍庫にストックしておくと、ご家庭で簡単に時短な刺身が楽しめます。

熟成させたい時の冷蔵方法や、1年ぐらい冷凍したい時など、酸化・乾燥を防ぐ詳しい方法は「こちら」にまとめているので、素敵な食生活につなげたい場合はどうぞ。

方法だけ教えて!という場合は先に進みましょう。アニサキスをやっつける方法も最後に紹介します。

冷凍前!

鮮度のいいコハダが手に入った!

さばいて塩で少し身を〆てから酢につけつつ、チャック袋に入れて空気を抜く!

↑お酢をちょっと多めに入れて空気が無くなる感じがポイントです。

脱線情報

※冷凍で劣化するのは、一番が冷凍焼け(酸化と乾燥)です。

空気が無ければ大丈夫。なのでお酢や水分を多めにして空気が無い状態を作り出すのです。

左:ニタリクジラの鹿の子 右:ツチクジラ赤身

左は真空パックだったが、つまみ食いした隙間から空気が入り霜が降り始めている。これを放置すると冷凍焼けにつながる。右はぴったり空気が無いのでマダマダ大丈夫。

家庭用の冷凍庫は開け閉めがあるので温度が変わりやすいけれど、空気に触れていない状況なら数か月は余裕で持ちます。身質やあぶらにもよりますが、タコの身は一年後にも刺身で食べれたり。

冷凍後!

コハダを冷凍庫から1週間後に出しました。

↓下側にした皮面は、ビニールと魚がピッタリと付き、空気が見えずいい感じ。

↓上側になっていた腹側は少し空気が入っているが、1-2週間程度の冷凍なら全く問題なし。

脂が多いと酸化しやすいので、ピッタリ空気がないようにするのがおススメ。

袋の入り口から息を吸ってねじるのもアリ?そのようにシッカリガードすれば数か月は持ちます。

実食!コハダ!

コハダぐらいの薄さなら、チャックを閉じたまま20-30秒表面を流水解凍で水に当てます。

30秒~1分で表面が溶けたら中が凍っているぐらいで切り、盛り付ける!

あまりにキレイなコハダなので立体的に・・・。

冷凍庫から出して5分後。いただきます!

実食!サンマ!

同様に三枚におろして冷凍して2週間。空気が入っているけれどまだ酸化してない。そろそろ食べよう。

流水解凍すると銀色が蘇り旨そう!

盛り付けにはセンスが必要。中心に端切れを隠してとんがらせてみました。

こちらは芸術的に見せようとチャレンジした結果、冷凍庫から出して8分かかりました。

漬けも冷凍!

魚が大量に届いた末にドンドンストック用に回したため、ブロック状になって食べるときにも半分凍っていてお皿に広げながら食べることになりましたが、シメサバ、漬け等々毎日でも刺身が食べたい人にはおススメです。

このようなストックを増やしておくと、疲れて帰宅しても、すぐにお刺身が楽しめるのです。

我が家では刺身達をストックしながら平均して3週間ぐらいで回しています。

魚をさばく時間がないけれどお刺身を食べたい平日の夜などに重宝します。

コレでもあなたは鮮魚を冷凍するのが手間だと言いますか??

解凍速度には注意!素早く解凍させて食べる!が鉄則で、流水解凍がおススメです。

丸魚をそのまま冷凍する方法!

サンマなどの細い魚は流水ですぐに溶けます。ちょっと大き目のホッケは・・・

内臓抜いたら丸ごと冷凍!詳しくは「こちら」からどうぞ!!

さばく時は、ちょっと凍った状態でさばくとグズグズになりません。

じつは、ノルウェーのサバなども、獲ってすぐに冷凍した丸ごとのサバを、氷点下3-7℃ぐらいで三枚おろしにしていたり。鮮度が落ちずに都合がいいときに生産できるのでラクチンなのです。

これを家でやってしまえ!という事です。ポイントは酸化と乾燥を防ぐための水

アジだとこんな感じで応用できます。

ワカサギも冷凍!

買ってきたワカサギを水でざっと洗い、チャック袋に水を入れて空気が入らぬように・・・。

↓冷凍庫へ入れて2日後。空気が一カ所あるけれどまず問題なし。

流水で2-3分もあればいつでも解凍できるので、一品欲しいときに水を切って唐揚げ?

このように安いときに買って分けておくと便利です。

見た目はともかく、便利!

結局どうすれば?アニサキスの死滅条件

慣れれば見つけられるようになりますが、それまではドキドキで食卓がロシアンルーレットってのはイヤですよね。

厚労省によると安全に食べるための冷凍条件は「-20℃で24時間以上!」です。

お店で売られている解凍品は-20℃以下になる業務用冷凍庫で、毎日温度管理がなされるなどされておりこの条件はクリアされています。

一方で、家庭用冷凍庫は-18~20℃ぐらい。条件クリアには、いくつか注意が必要です。

①-20℃に達してから24時間を保っているか?

冷凍条件は、「冷凍庫に入れてスタートではなく、魚の中心が-20℃になってから24時間以上」です。

冷凍庫に入れて24時間ではないので、翌日は避けましょう。

②開閉による温度上昇に注意

開け閉めで庫内の温度が上がります。開閉は必要最小限に。

また、冷凍庫はミッチリ詰めておく方が庫内温度が下がりにくくなるので、パンパンに詰めるように使いましょう。

③冷凍庫の性能と設定に注意

ワンドアタイプなどの冷凍性能が低い機種は-20℃に達しないので注意です。

強弱変更が可能な冷凍庫は「強」にすれば、2-3℃低い温度で-20℃に達します。逆に「弱」は2-3度低くなるので-15度程度になります(機種により違うので注意。一例としてパナソニックの場合は「こちら」)。

これらの事を踏まえて、自分の冷凍庫で安全な冷凍刺身を判断してください。

いくら頑張っても条件をクリアできない機種もあります。

冷凍・冷蔵保存のさらにその先 ~素敵な食生活をあなたに!~

エビは日本で出回る95%が海外からの冷凍ですが、美味しいですよね?

家庭でもチョット工夫すれば長く保存できますよ。

一万トン以上の冷凍水産物の買い付けをしてきたプロ目線の、「工場も家庭も基本は一緒!冷凍の裏ワザ」もどうぞ。

現代技術の恩恵をしっかり受けてください!

アニサキスについてもっと知りたい人は「アニサキスに負けないページ!」もどうぞ!

さあ、魚をさばこう!

魚をさばいて時短で刺身を!と思った方!大型の魚を買っても楽しめる!と理解した方!

包丁よりトゲで怪我をする人が圧倒的に多いので・・・裏技を使って楽にさばいてくださいね。

料理人さんや市場の人は教えてくれない「魚のさばき方・裏ワザ」もどうぞ!

ヒレは先にハサミで切ると、怪我せず食べやすくなり、塩焼きで焦げた匂いが家中に広がる事も防げるのです。

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