魚の耳石の役割は?耳石で何がわかるの?

魚の耳石(じせき)

魚を食べたり、さばいていると、魚の頭蓋骨から骨や石のような硬いものが出てくる場合があります。

正確には扁平石(へんぺいせき)と呼ばれ、炭酸カルシウムが固まったもので、骨ではなく、魚の成長ととも大きくなった「耳石」です。

耳石の役目は、平衡感覚(まっすぐか斜めかわかる)や、音を聞くため。

ヒラメなどの海底にいる魚は少し大きめなので、海底で音を聞くのかな?など想像が膨らみます。

実は身近?な耳石

特に大きな耳石を持つ事から「石持:イシモチ」と呼ばれるようになった魚がいます。

鯛の9つ道具の一つ鯛石(たいせき)も耳石だったりと、昔からその存在は知られていました。

頭蓋骨の中に二つ、左右一対で見つかり、単純にきれいでかわいらしいので面白い!と集める人もいます。

耳石から年齢がわかる! 何歳かわかる!

耳石は、体の成長と共に大きくなります。

エサが少ない冬には成長が停まり、木の年輪のように線が入るため、線の数を調べると、魚が何歳なのかがわかることがあるため、マグロが何年生きていたか資源調査に利用したりできます。

「セリ場のクロマグロの耳石」

マグロの背骨にも年輪が見える!

耳石以外にも、年齢を調べる方法には、脊椎骨、貝殻、クジラの場合は耳垢線(じこうせん:みみあか!)等もあります。

「貝の年齢を知りたい!」

耳石だけで魚がわかる? 体が無くても魚の種類がわかる!

耳石から魚種がわかるので、例えばクジラが何を食べているか調査する時に、胃袋で半分消化された魚でも、最後まで溶け残る頭蓋骨の中の耳石で、クジラがどの魚種を食べているかがわかるのです。

2023年8月 捕鯨船 日新丸船内にて

魚から耳石を取り出してみよう!

キレイな耳石をただ集めるだけでも楽しいので、丸魚を料理したら、見つけてみてはいかがでしょう?

ただし、レストランではお行儀が悪いので、自宅でやることをお勧めします。

魚をさばけば耳石がたくさん集められる!

頭が付いている魚は、実は切り身よりも安くてお得です。

自分で魚をさばければ、ドンドン耳石が集まります!

「魚のさばき方」をヒントに、怪我せず楽して楽しく魚をさばいてほしい!

とても美味しいけれど自分でさばけないと食べることができない魚も沢山います!

海に囲まれたラッキーな国に住んでいるからこそ楽しめる遊びの一つが耳石集めです!

自由研究には難しいかな・・という場合は「魚のヒミツを大公開!」へどうぞ!

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