お魚屋さんの魚介類を使って 出前授業
給食の魚介類を魚屋さんから買う!
都内の小学校で出前授業を行いました。
担当の栄養士さんの実家が鮮魚店で、「給食の魚介類はできるだけ鮮魚店から購入したい」という想いを持つ方で、品川駅から徒歩三分の魚けん商店さんも色々と相談に乗ってくれたため、欲張って3魚種(タイ、エビ、イカ)で、「食べた魚たちがどこから来たのかな?家でもお魚屋さんで買ってみようかな?」と考える児童が増えればと考えながら、出前授業を実施しました。
マルハニチロ㈱さんと㈱ニチレイさんにもお手伝いして頂き、楽しく実施しました。
食べ物・命なので遊ばないこと。
最初に栄養士さんが皆に伝えたのは、誰かが獲ったり運んだりしている事を考えて「遊ばないこと」でした。
一方で、解剖や生き方について理科や生物について知るチャンスでもあるので、楽しむ事はOKという内容でプログラムを進めました。
天然鯛と養殖鯛 尾頭付きの鯛の塩焼きの食べ比べ
右の天然鯛と左の天然鯛。違いは「こちら」から。
ヒレを立てるとカッコイイ!と声が上がりました。
この2尾は塩焼きにして食べ比べをしました。
ヒレをヨウジで立てて飾り塩をするとカッコよくなります。詳しくは「こちら」
焼き上がり、「骨が入っているけど美味しいところ!」と渡したり、「カマ美味しいから頑張って食べて!」とエールを送ったりして食べ比べの鯛を渡します。
鯛をさばく!
給食用の鯛は皆がさばいた鯛を切り分けました。
6人1班で、まずは鯛をさわってトゲを注意してから、
ハサミで内臓を取り出してみます。
案の定、「ウゲー」という反応もありましたが、「そうそう。この赤い血の色や、内臓のプルプル感で、お刺身でいける!と判断するので、ウゲーヤッターっいい魚だっ!て思うよね。」と説明。
2Kg越えの立派な鯛だったので、大人がたまに手伝いました。
おおよそさばけたら、先生が給食用に切りわけました。
残った頭と背骨は無駄にせず、アラ汁を作って試飲。
頭を切るときに、少し刃を入れてからデスロール(ワニがシマウマを咥えてから回転してねじり切る)する事で怪我無く取れる事も説明しました。
活クルマエビ さわってさばいてお味噌汁に。
国産のエビは日本全体で出回るエビのたった5%!
せっかくの機会なのでオガクズに入った生きたエビを触ってみました。
シッポもとても奇麗なので、5分ほど好きにさせました。
このままではかわいそうなので、イカをさばいているうちに氷で〆て、セワタを抜いて殻を剥き、お味噌汁に。
イカをハサミでさばく。
イカはハサミで全てさばけます。
スミが出てくるロウトを上にして墨袋を切らないように。
その後引っぱる方向さえ間違わなければ、後はハサミでチョキチョキと。
墨袋が最初から破けていた!という言い訳が聞こえたけれど・・・・明らかに遊び始めているような・・・。
遊んだ経験がある人間「こちら」としては怒りにくいけれど、スミって黒じゃなくて赤っぽいんだ!と観察できていたので、よしとしていイカ?
最後にキッチンバサミで「食べやすい大きさ」に切ってもらって、醤油で炒めました。
人によってさまざまな大きさがありました。
3時間で3種類と駆け足な内容でしたが、3魚種に触れながら最後は食べるという形で、途中で椅子に座って休んでいる児童も数名おり気にしていましたが、最後にスープをお代わりするなど、ホットする場面もありました。
誰かが運んでさばいたお肉や魚を自分が食べるという事も声には出しませんが伝わったかなと感じます。
プログラム例
イカで紹介しています。
鯛は「こちら」
エビは「こちら」
イカは「こちら」
魚屋さんの魚を使った出前授業は「こちら」
スーパーの魚と比べると、チョット高く感じるかもしれませんが、それはモノが違うから。
それを幸せ!と感じるか・・・普通の魚に戻れなくて不幸せと感じるかは・・・あなた次第です。