天然ブリの旬は冬?ブリの産地と旬

ブリ!脂乗ってきてます!寒ブリの時期ですね~

エサをたらふく食べてラグビーボールのように丸々(北海道古平町産、24年11月豊洲)

今では養殖も盛んに行われていて、一年中安定して脂の乗ったブリが食べられますが、これから寒くなる時期は天然ブリも脂がたくさんのってきますよ~ 寒い日にはぶりしゃぶで温まりましょう!

寒くなると脂がのるのはなぜ?【こちら】

スーパーでも”寒ブリ”の文字をよく目にしますよね。一般的にブリの旬は冬とよく言われますが…

冬のブリしか食べないというのは、とってももったいないんです!

※ここでは脂が乗る時期を旬としています。魚の旬とは?【こちら】

ブリに脂が乗るのは冬だけじゃない!初夏まで楽しめる!

その理由は、南北に長い日本列島とブリの一年を通した動きを考えるとわかります。

ブリの産卵場は西日本。(なので、ブリの養殖は西日本で盛ん!)

春~夏に産卵を終えたブリ達はエサを求めながら、南からくる暖かい海流(黒潮や対馬海流)に乗って、北の海を目指します。そして北海道まで北上し秋頃になるとまたUターンして西日本まで戻ってくるのです。

冬の間に獲れる脂がのっているブリは、この北海道からのUターン組のことなのです!

9~10月頃、北海道で獲れ始めたブリは、西日本の産卵場を目指して日本列島に沿って栄養を蓄えながら南下していきます。季節をおうごとに日本海側では佐渡島→寒ブリで有名な富山県氷見市や石川県、福井県→京都府→鳥取県と移動していき、再び産卵を行う初夏ぐらいまで脂の乗ったブリが楽しめるのです。

太平洋側でも4月頃になると三重県や高知県に脂ののったブリがたくさんやってきて、春ブリ・桜ブリというネーミングで楽しまれています。スーパーでも要チェック!

脂のサシが入ってピンクがかった身がたまらない!(北海道古平産)

右の緑色は葉にんにくの「ぬた」。高知県の食べ方で脂がのった魚にとってもオススメです!

ちなみに、元々北海道では道南地域を除いてブリはほとんど獲れませんでしたが、近年の海水温の上昇により、十数年ぐらい前から北海道全域獲れるようになり、今では漁獲量No.1になる年もあるほど。

ブリの産地を少し気にして見るだけでも、海の環境変化について知れちゃいます!

北海道のオホーツク海のまるまる太ったブリ!ミズダコとヒラメも大きい!!

天然ブリはたくさん獲れると安くなる!

天然魚のいいところは、一度にたくさん獲れると値段が安くなるところです。

(漁師さんにとっては少し複雑ですが、自分たちの魚をたくさんの人に食べてもらって美味しさを知ってもらうことは嬉しいこと!)

ちょっと難しいですが…みんな大好き輸入サーモンや養殖魚は最近の円安やコスト高で値段が上がっているので、実はそれと比べると手が届きやすいお値段で売っていることが多いですよ。

特にブリは大きな群れで海の中を泳いでいるので、群れが仕掛けていた網(定置網)に入ると一度でたくさん獲れるという特徴があります。

魚の美味しさは脂だけじゃない!

時には脂が少なめのブリや少し小さめのワラサやイナダ(40~60cm程度)が店頭に並んでいることもあります。下の写真は60cmで1,000円出世魚は【こちら】

私は、脂が少なくさっぱりしているものも、魚本来の味がよくわかり好きだし、何よりも安いので我が家の食卓の味方になっています。

大型のブリと比べると脂が少なく身が赤みがかっていてさっぱりめ

もし少し物足りないな~って感じる人は、醤油と味醂で「漬け」や味噌と薬味と合わせた「なめろう」にしてみてください。なめろうと言えばアジですが、ブリも合うんです!

しかも「漬け」や「なめろう」は冷凍しても味が変わらないため、多めに作ってチャック付き袋に入れて冷凍しておけば、流水解凍でいつでも漬け&なめろう丼が食べれるのでとってもおすすめです。

漬け&なめろう丼にして、卵黄を乗せてもいいし、お茶漬けも◎

ブリと一緒に日本旅行!

これからスーパーにたくさんブリが並ぶと思います。見かけたらぜひ産地を確認してみてください。きっと季節に合わせてブリの獲れる場所も移動してるはず!産地や季節ごとに食べ比べをしてブリと一緒に日本を旅してみましょう!

 

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