ワニを釣る@ベトナム ホーチミン
栄養が豊かなベトナムのメコン川周辺
メコン川を流れるの豊かな栄養が、メコンデルタの穀物栽培を支えています。
穀物のみならず、豊富な水量を利用してエビ、魚、ワニも養殖されています。
絶滅しないように、ワシントン条約によって、過度な国際的な取引が禁止されているワニですが、自然の個体でなく養殖された個体であれば絶滅とは関係ないため、申請して養殖する事で食用や加工用にされて人の生活を支えています。
輸出許可証があれば、↓ワニ皮を日本に持って帰ることもできます。
お土産屋さんで。「許可証を出せるので日本に持ち帰ることが可能」と説明あり。
ただ、見る限りタグが付いておらず、個体識別できてないのでは?買ったとたんにタグを適当に付けられるのは嫌だなぁ・・・。ミナミマグロは一尾ごとにタグが付いていたよなぁ・・・「こちら」。
「イヤイヤ、そもそも持ち帰って何に使う?ハロウィンでかぶってワニに変身?どこで?」と考えて、現実世界に戻ってくる直前の様子。結局、お買い上げせず。値段は聞いておけばよかったと少し後悔。
ワニ釣り体験
ベトナムホーチミン近くのスイティエン遊園地(Suoi Tien)では、イリエワニCrocodylus porosusを釣る事ができます。
2025年時点でホーチミン市内からタクシーで1500円くらい。
遊園地入場料は1000円ぐらい(目的地のCrocodiles Kingdomの入場券も含めて買うのがおススメ!)
ワニがあなたを待っています!
↓デカい!が、シッポから針金が出ているので作り物。
ホンモノもいた!デカい!でっぶり。養殖個体は魚もワニも脂がのっていておいしそう!
いよいよ竿を借ります。竿にエサが付いていて、ワニが釣れます。一本25円。
豚の肺(畜産学部出身の有識者による)と思われるエサ。水に浮くので見やすくていい。
水道があり手が洗えるので、しっかり格闘できます。
??ワニが釣れたらどうしたらいいの??
何事もシミュレーションが大事。
①釣れる
②頑張って引っ張る。
③頑張って釣りあげる。
④頑張って持ち帰る??
ただ、念のため持って行ったメッシュ袋には、どのワニも入らなさそうだと判明。
何匹釣れるか皮算用をしていたものの、よく見るとエサに釣り針は付いていません。
しばらくファイトすると、餌がヒモから外れてワニとサヨナラできる緩い結び目になっている事が分かりました。
釣るというよりは、エサを与える感じで、どう頑張っても持ち帰る事は出来ない様子に少し安心。
ただ、3本くらい釣竿が浮いていました。
釣竿の持ち主が竿を離して無事なのか、引きずり込まれたのかは不明です。
ワニ釣りの様子
釣れるのか疑問でしたが・・・まずはチャレンジ。
すごい力なので、釣竿が横に引っ張られたりと、結構危険です。
ワニの利用方法
ワニは、さばいて食べたり、皮を取ってしまうとそこでおしまいですが、生かした状態で長く活用する事もでき、それも一つの方法です。
ワニ釣り場には、この日、日本人5人がワニ釣りのために訪れました。
ワニが皮を取られるのは可哀そう!とも感じる人もいるでしょうが、牛は・・・肉は食べられて皮は素敵な靴になります。
左の子は10年モノ。真ん中はセミエビ君。セミエビの標本の作り方は「こちら」
ワニも牛も、肉も皮も無駄なく利用されるという意味では、変わらないのかもしれませんね。
人の生活で他の生物の命を頂く事は当たり前になっています。
そのようなせっかくの命を無駄にせず、大事に使う事も感謝の気持ちにつながるのではないでしょうか。供養塔や塚については「こちら」
動物園等で生き物を飼育する意味合い
死ぬまで水族館の中で飼い殺しなんてかわいそう!見世物にするなんて!という声を聞く事もありますが、動物園等は研究や調査、教育の目的もあります。
実際見て、守りたい!と感じる気持ちも大事です。
ワニ釣りも、ワニの大きさなどを安全に知る事ができます。
遠足で子どもたちの集団が私の釣り技術を見ながら歓声を上げ、でも少し怖そうにしていたり、私自身、改めてワニの凄さ・怖さ・素早さを知りました。
ずっとその場で閉じ込められて、ちょっと可哀そうという見方もできますが、口をバクっと閉じる音が聞こえたり、ノソーっと近づいてきて一瞬で素早く嚙みつこうとする様子など、ワニに近づいてはいけない事もよくわかりました。
ワニたちが自然の中で自由に生きてほしい気もする一方で、ワニが家の周辺に住んでいては困ります。
人が安全に生活しながら、民家に近づきすぎたワニやけがをしたワニを殺さずに保護できるような場所を確保する事も、一つの共存なのかなと感じながら、その場を後にしました。
水産物?ワニを食べたい!
ワニが食べれるのかなと、少し楽しみでしたが、この動物園では食べれませんでした。
ワニ以外にも、世界には様々な生き物を食べる文化があります。
豚も牛も鶏も美味しいですが、兎やワニやコウモリ、オオサンショウウオ等を食べる地域もあります「こちら」。ギョッとするかもしれませんが、生魚を食べる国の人は、ギョッとされていた時代もあります。時代と共に常識も変わるので、自分がどう考えるか、例えば「数が多い種類は食べたり利用して、数が少ない種類はしっかり守る!」等のように考えてみてくださいね。
このオオサンショウウオも養殖でした。@中国
ワシントン条約など、ちょっと難しいけれど大事なルールは「こちら」へ。