家の中でセミの幼虫の羽化を観察したい! 17年ゼミ情報も。

夏休みの自由研究に・・・セミの羽化を観察しちゃえ!

抜け殻は抜けたカラ。元はセミが入っていたハズ。

でもほんと?抜け殻に入っているセミを見たことがない!いつも見るセミってこんな感じ。

どうしても見たい!というヨイコのために、家の中で2000匹以上のセミを羽化させたイキモノ好きのワタクシが、皆さんにセミの羽化の観察方法を教えちゃいます。

でも・・・実はこのページはお魚の情報用なので、魚の自由研究も最後に紹介してます。

おさかなもセミも、しっかり見ることで生き物の生きている工夫がよくわかります。

気持ち悪い!ではなく、魚も虫も良いところを探してほしい!

お父さんお母さんが魚や虫嫌いで、それを口に出すと子どもも魚・虫嫌いになりやすくなります。

それはモッタイナイ!

セミの幼虫(別名:ノコノコ)を捕まえよう! ノコノコ捕獲大作戦!

7月中旬頃、セミの鳴き声が聞こえる季節になったら・・・

昼間に近くの公園に行って、木の根元を見てみよう。穴がポコポコあるかな?

大人の指がちょうど入るぐらい。きれいなマルがあったら・・・これはチャンス!

↓ちなみに・・・プツプツ丸い土がまとまっているのは・・・ミミズのフン!

雨上がりに干からびてるあいつだ!と思うでしょ?その通り!そして実はこのミミズも魚と関係します。

「ウナギを守るには獲らずに食べなきゃ大丈夫?」で紹介しているように、ウナギの一番の大好物なので、ミミズも気持ち悪いなんて言わないで!自然の一部なのです。

おっと脱線した!

ともかく、セミが地上へ出始めていることが分かったら・・・

夕方にセミの幼虫が土から出てくる時に捕まえて家に持って帰って羽化させよう!

公園で観察してもいいけど、暑い夏の夜に一時間以上蚊に刺されながらはイヤでしょ?

夜来てもケガしないように、ガケや穴が無いかしっかり確認したら、家に帰って準備だ!

夕方の公園に行く前に・・・・注意と持ち物

昼間に危ない場所が無いかチェックしてから、大人と一緒にいこう。

●持ち物

①虫よけスプレー(公園に行く前に使う事。セミにかからないほうがいいからね。)

②懐中電灯(歩く時や、セミの穴を見るにはこれが一番!)

③虫かご(幼虫を入れて持って帰る。幼虫がコロコロ転がらないよう、かごの中で落ちないようにテヌグイやキッチンペーパーを入れてあげるとイイよ。)

いざ!夕方の公園へ!

太陽が沈む30分ごろ前に到着するように。

まだ明るいので地面が見やすい。今日出そうなセミの穴が無いかよく観察しよう。

前の日に出た穴や他の人が掘った穴は、ちょっと広がっていたりするけれど、確実に入っているのは、まだ穴が開きかけのタイプ。

ラッキーな場合は穴から出てすぐの子を見つけることも。だから足元はよく見ながら歩く事。

↓樹を上っている子を見つける場合も。でも、すぐには取るな!

なぜならば・・・完全にピタッと止まっている場合は背中を割る準備に入っていることも。

これを取ると、持ち帰るまでに羽化が始まってしまい羽化失敗になるんだ。

だから、地上で見つけた子たちは、ノコノコ動いている子以外は持って帰らないこと。

で、日暮れ前後に一番数が多い場所は穴の中。上から懐中電灯で穴を照らすのが一番簡単に発見できるよ。

↓イタ!待っていても出てくるけど、指でそーっととる事もできる。

30年前は電池も高くて、穴に指をゆっくり入れて、カリカリされるか確認して指が泥だらけになったものだけど、技術は進んでいるねぇ・・・・。

見つけたら、人差し指をゆっくり入れて、指先を掴んでくれたらソット引き上げる。

↓こんな感じで、指先をちょっと曲げると前足2本が引っかかりやすくなる。

細い指の方が取りやすいので・・・子供に負けても不機嫌にならない事!

4歳♂が獲ったときの動画なので、お手本としてはイマイチなんだけど・・・出てこないので周りを指でちょっと掘った状態からの幼虫取りの動画は「ここ」から。

掘り起こさずに5秒ぐらいで獲れる場合もあるのでそれを目指してほしい。

重要なのは、幼虫の脚の先がつぶれて一滴でも体液が出てしまうと羽化不全で飛べなくなるので、そーっと。

穴の途中に石や根があって難しい場合は、家で羽化不全のかわいそうな子を見るよりはアキラメましょう。

掘るのが怖い!という人は、ちょっと暗くなってから穴から出て歩いていたり、樹を登っている子を捕まえるのも手だね。

さて捕まえたら・・・寄り道しないでダッシュで帰ろう!

 

緑っぽい左がミンミンゼミ、右がアブラゼミ。地域によって珍しさが違うかな?

羽化の観察方法

①レースのカーテンの一番下にしがみつかせよう。

②下にタオルや枕でクッションを作ろう(落ちて怪我すると羽化できなくなるんだ)

③部屋を暗くして停まるまで待とう。

※一番上に行ってしまったら一番下に戻してあげよう。

④停まってしばらく動かなくなったら電気をつけて観察しても大丈夫。

ただし!触らないこと。羽化中に落ちると・・羽化不全で飛べなくなります。

孵化?羽化?

孵化はフカと読み、卵から出る事。モンシロチョウの幼虫やエビが卵から出ることだね。

羽化はウカと読み、脱皮してハネができること。セミの幼虫が翅をもったセミになったり、ヤゴがトンボになる事だね。

↑これがヤゴ。下あごがビュっと伸びて魚などを食べるし、おしりからイカのように水をジェット噴射して泳ぐんだ。イカのジェット噴射も「こうすれば」家で観察できるんだ。ここは・・・口じゃないからね。

セミの抜け殻でわかる事

抜け殻はいくら集めてもセミが減る事は無い。思う存分集めよう!

抜け殻で種類がわかるし、どこについていたかもチェックしてほしい!

雨や風で落ちては大変なので、ちょっとしたカゲになる部分が多いかな。

キツツキの巣穴も同じような場所に開いてるよなぁと思ったり・・・。

主なセミの種類

クマゼミ

大きい。黒い。ハネが透明。

アブラゼミ

翅が茶色。羽化している時は・・・・何色?

ミンミンゼミ

緑色。ハネは透明。

ニイニイゼミ

幼虫の殻には泥が付いている。小さめ。

↑セミの中では最初に羽化し始めること、小さくて見つけにくいこと、湿った泥=蚊が多いところに多いことなどと理由をつけて、私はニイニイゼミの幼虫を獲った事はありません!

羽化の様子(だいたい1時間ちょっと。体が硬くなる朝ぐらいまでは触らないこと)

↓背中が割れて

↓ニョキっと出て来て

↓おしりの先だけを殻に挟んでピタッと止まり、足の先を堅くする。

↓ウンショウンショ!腹筋ヨーシ!!足で殻に捕まったら・・・

↓翅を伸ばそう!明日飛ぶぞ~~しっかりと伸びろ~~!

!!!!!白い羽のセミ??  新種??

 

 

 

 

↓と思ったら・・・・時間がたつと・・・

↓見慣れた色合いに・・・。

夜中や朝に部屋の中を勝手に飛びまわらないようにカーテンを閉めて、明日の朝までごゆっくり!

朝になったら飛ばしてみよう!

長い間土の中でようやく羽化できたセミ。朝になったら、待ちに待った空へ放とう!

※まわりに鳥がいない事を確認してね。

スズメやカラスにとってはグッドモーニングだろうけど・・・パクっと食べられてしまうと、とても悲しい。

サヨナラの前に・・・セミの体で見て欲しいところ

アブラゼミの複眼の間にあるキラリと光るきれいな単眼は赤くてルビーのような素敵な輝き。

ミンミンゼミの羽の付け根のエメラルドグリーン。

透明に見える羽根は、よく見ると虹色に光っていたり。

そして、セミ自体の重さが結構軽いのもわかると思う。空飛ぶからね。

土の中では大きかった触覚。何でちっちゃくなっちゃうのさ!とか、抜け殻と比べてみると不思議なところが見つかるかな?

羽化失敗!どうしたらいいの?

殻から体を出せなかったり、途中で落ちてしまったり・・・。

朝になっても生きている子もいて、とても可哀そうだけど、仕方がない。

そっと土の上に置いてあげよう。しばらくすると蟻たちがご飯にして、自然の中に戻っていくよ。

残酷な感じもするけれど、穴から出る前に蟻に集団で襲われて食べられたり、昼間に出てきた幼虫は鳥にパクっと食べられたり。自然は、食うー食われるで成り立っているんだ。

多くの仲間が食べられても、仲間の誰かが生き残れば、種類としては生き残れるんだね。

セミからわかる不思議な戦略 17年ゼミ (2021年5月 アメリカ ワシントン)

17年に一度、数兆匹が一斉に羽化して大発生する素数ゼミと呼ばれるセミは、独自の進化をしています。

セミを食べる側の鳥達もお腹いっぱいで食べられない・・・。俺たちは余裕で生き残るぜ!という方法。

チョットびっくりだけど・・・。

これだけ多いと昼間に羽化しても食べられにくいから、羽化しちゃおっと。って感じ?

よく見ると・・・翅が伸び切っていない子たちが多いけど・・・飛んで結婚相手を探しに行く必要もないからいいのかしら?

抜け殻も沢山。

サンゴの産卵が海域全体で一斉に!とか、マンボウの卵が数億個!と同じように、数で勝負!という戦略です。似たような種類に13年ゼミもいます。13も17も素数ですが、天敵(食べる側)がこの子たちを餌にして増えにくいためだと考えられています。

食う―食われる(食物連鎖)の結果、このようになったのです。スゴイ!

このセミで昆虫食を・・・と考えると効率はよさそうですが・・・減ったかわかるのが17年後。資源管理はスゴク難しそうですね。

仮に17年おきにヒトが大きな掃除機みたいな機械でセミを利用しようとすると・・・パッと遠くへ逃げるためにハネがシッカリ伸びたセミばかりが生き残るようになって・・・・このようなことを自然淘汰(しぜんとうた)と呼んだりします。

魚の自由研究もしてみようよ!

セミのようにハネがある魚もあるよね。

「変な形の魚は・・広げて観察だ!」

セミと同じようにイカが墨を吐くって有名だけど・・・絵を書いたことある?

「イカのスミで絵を書くとイカをさばける??」

とまぁ、こんな感じでもっとイッパイ知りたいヨイコは、「魚のヒミツを大公開!」からどうぞ。

夏休み毎日でも楽しめるんじゃなイカな??

 

身近なもので知ったつもりでも、時間を変えて公園にいったり、さばいていない魚を手に入れるだけで、世の中は不思議でイッパイ!

楽しみながら、色々考えて、素敵な大人になってくださいね!

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