海から流れつく生物達 クジラやサメや様々な子たち・・・

海から流れつく生き物 (ストランディング)

陸上よりも巨大な生き物が多く生活している海。シロナガスクジラでさえ海岸に流れ着きます。

力尽きてから時間が長く経過している場合は、香りが素敵で閲覧注意!見学するにしても爆発しそうだったり、衛生的にもおススメできない事も多いのですが、条件がそろえば・・・滅多に見れないクジラを間近で観察できるので、おススメ。

※北海道ではヒグマが付いていることもあります。近寄らないこと。

潮の満ち引きでまた流されることもある他、時間が経つと大変なことになるので、最短で翌日には海に引っ張られて沈められたり浜に埋められるのでチャンスはせいぜい数日。担当は、学生時代からかれこれ20年以上チャンスを狙っていましたが、千葉に上がった!というSNS情報を知ってから4日後に訪問。

無理にオススメはしませんが、担当の日常生活がわかってしまう説明を「こちら」からどうぞ。

大型の海の生物が死んで打ち上げられる理由と原因

打ち上げられる原因の多くは、①陸の近くで②沖に戻る力より打ち上げられる力の方が強かった

ためです。入り組んだ地形など様々ありますが、生きていても、弱っていても、死んでいても基本は一緒です。

普通はナカナカ見れないですが、国内では年間300-400件程度の海獣類のストランディング情報があります。温暖化が!地震が!海洋汚染が!放射能が!などと騒ぎ立てる必要はない、ごく普通の光景です。

人の活動範囲が技術と共に発達し、大型の船が行き交う現在と昔とではストランディングする理由も多少変わっていますが、弱った生き物は昔も今も同様に打ち上げられるか、漂流するか、人の目に付かずに沈んでいくかでしょう(↓沈んでいたウミガメ)

現在は人の活動によって海獣達が弱る理由が昔と比べていくつか増えていると考えられます。

怪我やスクリューの痕跡から船に衝突・ひかれてしまった例はわかりやすいですが、他はわからない事が多いです。何しろほとんどが海の中で分解される事、打ちあがったクジラは大きすぎるので死因を特定する事はとても難しいのです。

胃袋から発見されるプラスチックゴミの影響も可能性としてあげられる事があります。ウミガメであれば影響は大きいでしょうが、大型のクジラの場合、どこまで影響があるのか(人にとっての砂粒程度の影響??)不明です。ゴミを減らす・無くすことはもちろん重要ですが、クジラの死因と直結させて議論にするかはまた別の問題です。

座礁と漂着の違い

座礁は生きて打ち上げられている状態、漂着は死んでいる個体が打ち上げられれている場合です。

本来の生息地を少し離れて迷い込んだ場合もあり、それらをひっくるめて、ストランディングと呼び、情報を集めて研究している人たちもいます。

みなさんの家の近くにいる海獣(クジラやアザラシや・・・・)を知りたい方は「こちら」から!

他にもいろいろ流れ着くモノ

こんなものもあるんだな!と知っているだけで楽しい出会いを見逃さずに済むかもしれませんよ!

龍涎香

ホホジロザメ

ダイオウイカ

カブトガニ

 

頑張って生きてきた証がその体だったりします。

海で沈んだ生き物は海の中で、浜に打ち上げられた生き物は陸の生き物がそれぞれ利用して命を繋いでいきます。

もちろん生きたままの魚たちを取っていただくこともありますね。大きな体のクジラたちも、成長のために必要な栄養は海中の小さなプランクトンから始まっていると考えると、なかなかすごい事ですね。

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