孵化・羽化・脱皮の違い チョウ、セミ、トンボ、ヘビ、カニで比較!
孵化・羽化・脱皮の違い
孵化(ふか)は、卵から生まれるタイミング。
羽化(うか)は、羽が生えるタイミング。
脱皮(だっぴ)は皮を脱いで成長するタイミングです。
具体的な例を見ていきましょう。
孵化(ふか)
「浮く」の漢字に似ているけれど、「う」ではなく「ふ」と読むことに注意です。
動物の卵がかえることです。
道に落ちていた鳥の卵。卵から生まれるのが孵化です。
(基本触らない!なのですが、車道に落ちていたので、車に踏まれない場所に移動しました)
昆虫や鳥類、爬虫類は卵で生まれる卵生(らんせい)で殻から生まれます。
魚は殻を持たずに膜から生まれます。このタイミングが孵化です。
哺乳類は卵を持たずに赤ちゃんが生まれる胎生(たいせい)なので孵化のタイミングはありません。
羽化(うか)
羽が伸びるタイミングが羽化です。
水中や地面から空中へと、住む場所が大きく変わる時に蛹(サナギ)や幼虫が羽を持つタイミングが羽化です。
チョウやガ 卵→幼虫→蛹→成虫→卵の順
ベランダの蛹9個の内一つから羽化!
5分後には羽が伸びきった。ここから羽が固まるまでしばらくじっとしています。
だいたい明け方から朝に羽化する事が多いのは、敵が動き回っていないから?
セミ 幼虫→羽化して成虫(さなぎのタイミングが無い!)
地中で住んでいた幼虫が木に登り、殻を脱いで成虫のセミになるタイミングで羽を伸ばします。
セミの羽化をどうしても見たい!というひとは「こちら」から幼虫を捕まえて観察して下さい。
トンボ 幼虫→羽化して成虫(さなぎのタイミングが無い!)
水中に住んでいたトンボのヤゴが羽化して羽を持ったトンボになります。
ヤゴ時代の殻を抜いだ直後は羽が伸びていませんが、時間が経つと羽が伸びます。
完全変態?不完全変態?
セミやトンボ、バッタはよく見ると羽化前にも飛べないけれど小さい羽がある不完全変態タイプです。
チョウやガなどは幼虫時代に羽がなく、サナギからの羽化と同時に羽ができる完全変態タイプです。
脱皮(だっぴ)
皮を脱ぎ、成長するタイミングです。
体を守る殻や皮膚は丈夫なので、大きくなるには邪魔になります。
モンシロチョウの幼虫は10日で約3000倍の重さになるので、どんどん皮を脱ぎ、大きくなります。
チビ幼虫→デカ幼虫の時の脱皮もあれば、幼虫→蛹のタイミングでの脱皮もあります。
ガは繭(まゆ)を作ることがあり、繭の中にさなぎがあります。
繭の中をよく見ると、幼虫からさなぎに脱皮した皮が必ずあります。
繭は身を守るための鎧(よろい)なのです。
蛇の脱皮
頭側から石などにこすり付けながら脱ぐので、靴下を裏返しにした感じで脱皮します。
こすり付けるので破ける事もありますが、水で洗いながら広げて、当て布で皮をはさみながらアイロンをかけると・・・皮として残せます。
脱いだばかりの蛇の皮膚はツルツルなので、成長以外に動きやすくなる役目もありそうです。
ダニが付いていた跡も脱皮と共にキレイに無くなっていました。
甲殻類の脱皮
固い殻を持つ甲殻類も脱皮します。皮ではなく殻でも脱皮と言います。
殻を脱いだ数時間から数日は殻が柔らかいので、食べられないように身を隠したりしていることが多いです(「ソフトシェルクラブ」はこのタイミングで冷凍するので殻ごと食べることができます)。
脱皮直前のカニを食べると、殻を剥いたら殻を発見!ということも「こちら」。
ラッキーなことなので、ソフトシェルだ!と全部食べちゃいましょう!
殻を脱いだ瞬間は弱いけれど、脱皮のタイミングで足が復活したり、フジツボごとリセットして身が軽くなるすることもメリットです。
「カニビル付きのカニはおいしい!?」というのは、脱皮から時間が立っていて身が詰まっている証拠にもなるからという考え方です。
まとめ
ちょっとわかりにくい孵化と羽化、脱皮ですが、魚介類は孵化(フカ)するけれど羽化はしない。
羽化は、生活場所が大きく変わるタイミングと覚えましょう。
甲殻類は脱皮するけれど、貝は、脱皮せずに貝殻を大きく成長し続けます。
「カメノテ」や「フジツボ」は貝のようですが甲殻類なので、脱皮した殻が海を漂っていることもあります。
↑カメノテの抜け殻!エビのような味がするのも納得できますね。
孵化・羽化は、タイミングがずれることがある。
同じ親から生まれても、一斉に同じタイミングで孵化しない場合もあります。
少しずつずれる事で、台風のタイミングに当たって全滅しないような生物進化の仕組みです。



















