魚の王様、鯛を使って食育! 小学生編

魚の王様!鯛を知りタイ!

おいしさを感じるには気持ちも大事です。

カッコいい魚を食べる!それだけでも美味しくなるハズ。

楽しい話題にしていただきタイ!

鯛の名前の由来はイロイロ。平べっタイからとか、縁起物として周囲の人に福をもたらすからおめでタイとか。全国どこでも「周」囲でとれるので漢字では「魚」編に「周」で鯛と書かれたり。

そんなこんなで「アヤカリタイ」と呼ばれる魚君たちも。

色を見て!

タイは赤い!というイメージが強いですが、よく見ると目の周りが紫色だったり、腹が白っぽかったり、青い色もあったり。天然や養殖によっても違いますが、一匹丸ごとだからこそわかることがあります。まずは何色のウロコがあるか見てみましょう。

実は深場に住むタイは、敵からも餌からも目立ちにくいように、赤い色なのです。

そういえばアマエビなども赤いですね。あれは深い暗い海にいるのです。

色を含めた深海魚の秘密は・・・「こちら」から!

ウロコを見て!

ウロコは、敵からの攻撃を守ってくれる大事なヨロイ。一枚だと動けないので、細かく分かれて動きやすい形になっています。

背中とお腹でウロコの大きさは違っていたり、鯛は赤だけではなく、青い色のウロコもみつかるでしょう。

時間が経ったり、ウロコを取るとこの色はなくなるので、新鮮な鯛を一匹で買う人しか知らない秘密です。

うろこは一枚だけ取って光にかざすと、年輪のような模様ができている場合もあります。

洗って乾かすと取っておくこともできますよ。

友情出演 ブダイのウロコ 年輪のような模様がみえますか?

他の魚含めたウロコの秘密は「こちら」から!

鯛はスプーンでウロコがとれるので、尾側から動かしてみましょう。少しずつやれば全員タッチできます。

水で洗って乾かせば標本にもなります。

口を見て!

エビでタイを釣る」というようにタイはエビが大好き!エビのかたい殻をバリバリ食べるので、歯の先は丸くてゴリゴリできそうな形。とがっていないので触っても痛くないです。ぜひ口を開けて触ってみましょう!口が開きにくい場合はスプーンを入れて開けやすくしてから触ってみてもいいでしょう。

食べた後に歯ブラシで洗って乾かした真鯛の歯。刺さらないタイプ。

養殖の鯛は、エサが固くないのでとがっている場合もありますが、触ってもケガはしません。

口の中には、たまに、上のように縁起物の「鯛の福玉(害がない「寄生虫」)」がいて、生きている場合もあります。爪は尖っていますが、寄生されないので怖くありません。むしろ、焼けばエビのような味でオイシク食べられるので、見つけたら触ってみてくださいね。

目を見て!

ぷにぷに触ると気持ちがいいのは、目です。

人と違ってまぶたが無くて目が閉じない??目が乾かないのか?等と自分と比べると違いと似たところがわかります。

目が付いている位置で、敵が来た時に気づきやすい方向もわかります。上や下は見えるかな?と、後ろから見てみて鯛を食べる魚と鯛の気持ちになって考えてみましょう。

そして、この目、中心にある水晶体は硬いけれど、取り出すと透明でキレイです。

煮たり焼いたりした後の目はプルプルでトロっとしてDHAが豊富で栄養も満点!魚の目が気持ち悪くて嫌いだなんて言わないでください!一番おいしいトコロですからね。

鼻を見て!

魚の鼻。ちゃんとあります。

でも人の鼻とはちょっと違って、二つの穴を前から後ろに水が通過するだけ。

口先側から水を流すと後ろから出ていく様子が見えます。視界が聞きにくい夜や濁った水の中では目よりも鼻や音が大事なのです。

「天然と養殖」で数が違うこともあるのも面白い点です。

ヒレを見て!

ヒレは5か所(背びれ、胸ビレ、腹ビレ、尻ビレ、尾びれ)がありますが、尾びれは前に進むため、背びれとしりびれはまっすぐ進むため、腹びれやムナビレは方向転換等、役目はちょっとずつ違います。広げて動かしてみるとよくわかりますよ。

開いてみると、トゲとトゲの間に膜があってウチワや足ヒレのように水をしっかりと捕まえられることがわかります。

そして、ヒレには身を守るトゲがあるので注意!背びれ腹ビレ尻ビレには長く鋭いトゲがあります(心配な場合やさばくときは、先っぽだけ切っておけば怪我をしにくくなります)。

「頭⇒尾びれ」向きでは刺さりませんが、「尾びれ⇒頭」の向きで刺さるので、最初にどこにトゲがあるかユックリさわって確かめましょう(これはさばくときにも大事なポイントです。)

内臓は・・・意見が分かれるところ。

内臓とエラを取ってもらっていたら、空洞を見せて内臓が入っていた!と伝えられます。

内側を触ると内臓を守っていたあばら骨がわかります。

頑張ってハサミでおなかを切れば、口からお尻の穴までが一本の管であることがわかります。

少し気味悪いかもしれないけれど、命を感じたり、お刺し身を作るために内臓の鮮度を見極めるには大事です。

エラの近くの心臓は人気の部位です。

下処理方法がわからないから体験できない!?

下処理してもらったタイでも、口、目、鼻、ヒレは見る事ができるので、さばけるひとがいない場合はお店で下処理してもらった鯛で触ってみましょう!

骨が怖くて試食させられない?

鯛の大きさだと骨も大きいので、間違って飲み込むことはまずありません。骨の位置もシッカリわかるので小さい魚よりおススメです。

児童に食べさせられない場合は先生が責任をもって喜んで食べている例が多いです。

下処理ができないなら・・・すればいいんです!

誰かがさばいた魚を皆が食べています。

自分でさばくと、白子とか、普通は食べられないオイシイ部分も楽しめるようになりますよ。

「こちら」から鯛の塩焼きの簡単な作り方をチェックしてみてください!

内臓は何かわからないグニュグニュが気持ち悪いかもしれません。

でも、口から食堂を通って胃袋で餌がたまって。。。心臓があってなど、一つずつ見ていくと、命が感じられる場所です。

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