食品への異物混入?どんな例があるの?
異物(いぶつ)とは
普通は入らないはずなのに入ってしまう、異なる物が食品に入っている場合に異物混入となります。
丸ごとのキャベツの上のカタツムリやイモムシは異物ではありませんが、加工された料理などになると異物となり、クレーム扱いになります。
また、近い言い方として、夾雑物(キョウザツブツ)は元々の食品についていたり混ざってしまうもので、ムキエビの中のエビの殻などが該当します。異物と言えるのか微妙な場合も。
※ボンゴレビアンコの中の貝殻は夾雑物ではなく、料理の一部ですが、同じフライパンで作ったペペロンチーノに入っている貝殻は異物です。
危険異物とは
人体に害がある「金属片や硬い石」などは、危険異物と呼びます。
加工品を扱う工場では金属探知機やエックス線異物除去機などで混入しないように工夫されています。
釣り針は危険異物です。魚をさばく人は、魚の口の中に針が無いかしっかり見るようにしましょう。
不快異物とは
害はないが、見栄えが悪い・気分が悪い「髪の毛、虫、ビニール片」などは、不快異物と呼びます。
工場に入る前にホコリや髪の毛を粘着ローラーでコロコロしたり、原料受け入れ場所は風で吹き飛ばすエアーカーテンなどで虫が向上に入る事を防いでいます。
夾雑物?不快異物?微妙なライン
入っていて当たり前なので・・思いっきり噛まない!事ですかね。
ワカメスープの製品なら異物、ワカメ原藻ならキャベツの砂のような当たり前の存在。
「カニビル」も夾雑物ですかね。
魚の骨 ・・・入っていて当たり前だけど、刺身に入っていたら・・・だめですね。
・・・これは、親切心ですね。
菌は?
目に見えない菌は、モノではないので危険であっても異物とは言いません。
手を洗ったり、加熱をしたりすることで「つけない、増やさない、やっつける」に気を付けて食中毒につながらないようにされています。
虫の場合、加熱済みだと不快異物ですが、未加熱の場合は食中毒につながる菌により害がでる場合もあります。
薬品は?
目に見えなくても薬品は異物混入となります。
入れ物の中を洗浄した後に、洗剤を洗い流さずに製品を作ったりしないように、生産前に調理器具に水が溜まっていないか、何が入っているか誰でもわかるようにスプレーにラベルを必ず貼る事が徹底されています。
消費者とメーカーの間を取り持った時の一例は「こちら」
勘違い!ドキッとする事もある異物混入例
家の料理に髪の毛が入っていたら誰が犯人か探偵になってみてもいいかも?
料理の中に入り込んでいたら・・・料理した人の可能性が高い。
食べている途中、料理の上にハラリと落ちていたら、食べている人の可能性が高い。
長さや細さなどで、わかる場合もあります。
他の国の異物に対する考え方は?
日本では目に見えたり、歯に当たるサイズだとクレームとなる風潮ですが、他の国では、当然入るものとして現実的な考え方となっているのが一般的です。
虫の場合は、「ピーナッツバター100gの中に、缶詰トマト100gの中にミバエの卵5個と幼虫1匹もしくは幼虫2匹まで昆虫断片50個以内、カレー粉25gの中に昆虫断片100個・・・」は許されるという感じです「こちら」。
日本とどちらがいいか・・・は人それぞれですが、人が作っている以上完璧はありません。
誰かが作ってくれている、という考え方も大事です。
料理に虫や異物が入っていたら、誰もがイヤな気持ちになりますが、わざと入れているワケではない事を考えると少しは楽な気持になるかもしれません。


















