貝の秘密 貝の硬さを触って体験!
ホタテ、アサリホンビノスなど、食べ方やさばき方の他、ちょっと変わったアサリの真珠なども紹介します。
貝ってなんで硬くてナカナカ開かないの?
潮干狩りで獲れる貝の殻。貝が生き残るためのヨロイなのです。
アサリやハマグリ、ホンビノスのように、殻が鋭くない貝は力を入れてもケガしないので、開けてみてください。
頑張っても開けられません。貝は食べられないように、しっかり閉まります。
いくら丈夫でも・・・それ以上の力でバキッとエイやネコザメに食べられてしまう場合も。
可哀そうだけど、自然は厳しいのです。
貝の表面を見てみよう
貝の表面は、ザラザラだったり、ツルツルだったりイロイロです。
あさりは二つを擦り合わせるとザラザラで音がしますが・・・
ハマグリはツルツルしていて擦り合わせても音はしません。
サザエは・・・ツノがありますが、波が強い場所ではツノが長くなって引っかかりやすくなり流されにくくなるなど、理由があったりします。
ツノには途中まで穴が開いていて爪楊枝を刺すことができちゃいます。
いろんな形の貝殻がある理由は?
ホタテやマテガイのように、フチが欠けやすい弱い貝殻もありますが、硬さで生き延びるか、硬さより身軽になって泳いで逃げるか、硬さより深く潜って見つからないようにするか等の理由があります。
干潟の泥の中に潜んでいるマテガイは、穴に塩を入れると飛び出す。殻は割れやすいけれど潜っているから・・・大丈夫なのかな?
閉じ方
ピタッと閉じて身を守る貝もあれば、サザエのように蓋がある貝、↓ミルガイのように貝殻に入りきらない貝もいます。
暗くて静かな場所に置いてみよう
敵がいないときに、貝は殻を開いて動いたり、呼吸をしながら餌を食べたりします。
触って閉まった貝を塩水(塩分3.4%)の中に入れてしばらくしてから静かに見てみましょう。
動くための斧足と、呼吸と餌をとるための水管2本が出ている様子がわかります。
水管二本のうち膨らんでいる方から海水を吸って、閉じている方から海水を出します。
海水が出るときに、細かい泥等をまとめてくれるので、水質浄化にも役立っています。
そして!これが砂抜きにもなるのです。観察して楽しみながら砂抜きもできるので、楽しみましょう!
食べた後は、記念に残そう
身を食べた後の貝殻は、標本で残せます。フチに木工用ボンドをつけて、テープで乾かせば閉じたまま固まります。乾かしながらお土産にすれば、家に着いた頃に固まり始めるかな?
ホンビノスのように大きければ、絵を描いてもいいですね。
ここからは、貝の種類ごとに紹介していきます。手元にある種類の貝で楽しみましょう!
アサリ
アサリは、育った場所で模様が違う?
はい。
目立つと食べられやすいのは魚も貝も一緒。
生き残るには目立たないのが一番なので、育った場所の砂の色と近い色になります。
慣れてくると模様を見ただけで「北海道のアサリだ!」と当てられるようになります。売られている時は必ず「愛知県産」などと答え(産地)が書かれているので、お店に行くたびに自分でテストして目利きになることもできます。
動画でも紹介しているので見てくださいね。
もしかすると・・・貝の中に一緒に住んでいるカニが見つかるかもしれません。
ゆでると赤くなって、食べると立派にカニの味がします!
ホンビノス貝
東京湾江戸前で沢山獲れるホンビノス。大きくて食べ応えがあります。
ホタテ
一枚で売られているのを見る事も多いでしょう。買ってみてください。
カキ
剥くのは少し大変なカキ。レンジで加熱すると殻が開いて食べやすくなるコツはおススメです。
マテガイ
普段は見ないマテガイ。ピョコっと飛び出てくる様子を見たら、自分で掘りたくなりますよ。
シャコガイ
南の島ではよく見るシャコガイ。とてもキレイで美味しい素敵な貝です。
貝を楽しむヒント
見ても、触っても、食べても、食べ終わっても楽しめる貝。
モット知ってほしいけれど、ちょっと難しいお話も紹介します。当たり前の事だけど、よく考えるとモット貝がすきになるハズ。
こんな素敵な貝の世界、楽しみながら食べてくださいね。
他の貝が知りたくなった人は「こちら」の写真で種類も調べてみて下さいね。